尾瀬の山に咲く花エーデルワイス
エーデルワイスの原語は、ドイツ語のEdelweiß(エーデルヴァイス)で、「高貴な白」という意味です。
尾瀬至仏山(2,228m)ではその1種であるホソバヒナウスユキソウが、隣接の谷川岳と共に自生しています。
この植物は山頂付近の岩礫地に小さな株をつくり、株は広めの間を空けて、仲間たちが点々と根付いています。
もし、霧に濡れ、びっしりと、とても小さな水滴が付いているのを見られたなら、素敵です。そんな花を訪ねて、尾瀬通いが始まりました。
皆さんは、尾瀬というところをご存知でしょうか。
尾瀬は、2007年に会津駒ヶ岳と田代山、帝釈山を国立公園区域に編入し、新たな一つの国立公園、「尾瀬国立公園」が誕生しました。
総面積は、37,200ha、その中心の尾瀬は、群馬県と福島県、新潟県の県境に位置しています。
特に尾瀬ケ原は日本最大の高層湿原です。
尾瀬の特徴ですが、尾瀬ケ原の湿原を横断する長い木道が架けられています。
なお、至る所に木道が架けられ、水平歩行は多く、歩きやすいものです。
木道を歩くことは、湿原に踏み込まず、自然を守ることができます。
山小屋と公衆水洗トイレが各地区に設置されています。
トイレ設置では、ヘリコプターで資材を運び作ります。また、浄化槽で濾過した沈殿物はヘリコプターで尾瀬の外の町へ運びます。トイレの紙も用意されていますので、管理費の一部として一回百円、協力しましょう。
木道の修理は、やはりヘリコプターで木材などの資材を運び、また富士見峠付近のアヤメ平と呼ばれる湿原の復元にもヘリコプターが使われています。
植物では、高山にしか育たない植物から、平地でも見られる植物に至るまで、高等植物だけでも900種類を越えます。
動物も、熊、鹿の大型から、オコジョなどの小型なものに始まり、鳥類、両生類、魚類が生息しています。
湿原には、河川、水路が流れており、尾瀬の景観の一部です。
これまで本や映像で見知っている尾瀬の風物詩と言えば、ポッカさんでしょうか。
各山小屋で頼み、峠から生鮮野菜などを背負って運びます。
夏の日の、木道を歩く姿は、頼もしくも眩しくも思われます。
花のある風景で、春は中田代湿原を流れる下ノ大堀川の栄養を頂き育むミズバショウ、残雪の至仏山がポイントです。
夏は同じ付近に、ニッコウキスゲが咲きますが、ニッコウキスゲと言えば、尾瀬沼の大江湿原には敵いません。
もう雪こそありませんが、燧ヶ岳をポイントにできます。
そして秋景色は、クサモミジです。
前述の下ノ大堀川付近の白樺林と池塘の風景写真が映えます。
これらの風景の他にも、尾瀬にはたくさんの尾瀬ならではの風景があるはずです。
尾瀬ケ原は標高1,400mあり、その周囲の山々は、尾瀬ケ原より約500m以上高い。
夜露が降りた朝の湿原が明るくなる頃、朝靄が立ち始め、雲海が発生しています。
雲海は時として、一時間以上続くこともあるそうです。湿原の中に居るときは、そのような状態を知る由もなく、靄の中にいるんだと思うだけです。
やがて、太陽の光を受けて、真上から徐々に晴れてきます。
そんな時、太陽に背を向けると、あなたにも見えるかも知れません。
それは、尾瀬特有の白い虹です。
普通、虹と言えば、七色ですが、ここ尾瀬でも普通の虹も見られるのですが、白色だけで弧を描く様は尾瀬が盆地状だという節があります。
完全な白い虹は、まだ見たことがありません。
この光景を見られるのは、朝のほんのひと時です。
静寂な時間に期待を込めます。
そして、時がゆるやかに進み、いつもの青い空と緑の山々を見渡す湿原の朝、最高の気分に浸っています。
注 この散文は、仕事のお付き合いで、とある業界紙に発表したものです。 |