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割引切符 


 スイスの登山鉄道の運賃ははっきり言って高いです.それは,起伏の大きいところに鉄道を通しているため,建設費が高くついているのと,急勾配で列車を動かすため,燃料費がかさむことによるのではないでしょうか.ただ,様々な割引切符が用意されているので,スイス国内を列車やバスで移動するなら,それを利用することをおすすめします.各種の割引切符があり,それぞれ,プランによってお得度が違います.

 割引切符のシステムは複雑です.しかも運賃や割引システムは変更になることがあります.出来るだけそういう情報はここに反映させるようにしていますが,ここに書いてある情報はあくまでも参考程度にして下さい. 詳細や最新情報は旅行情報誌やスイス国鉄の公式ページスイス政府観光局の公式ホームページなどでご確認ください.

 ここに書いてあるパス以外にも,季節によって特別に発行する割引券やユングフラウ鉄道パスなどの地域限定パスもあります.

【注意】最近,スイスカードなどのシステムが変わったようです.このページの記述とは異なる場合がありますので,必ず,スイス国鉄の公式ページのトラベルシステムのページで,ご確認ください.(2002/5/22記)
スイス半額券
Halbtaxabonnement
Abonnement demi-prix
Swiss Half Fare Card
スイス国内の国鉄・私鉄,ほとんどの山の乗り物が半額になる券です. 半額券には以下の3種類があります.
  • 1ヶ月券--- SFr.90 (写真は必要ない.)
  • 1年券--- SFr.150(ただし,パスポートサイズの写真1枚が必要,
  • パスポートを提示し,スイスでの住所を示す必要がある.(パスに記載される))
  • 2年券--- SFr.222(1997年新設のものです.)
  •  いずれの場合も手帳サイズのケース入りです. 切符を買うときや,列車の中で検札が来たときに提示する必要があります. 1ヶ月券でも Zurich と Geneve 間を往復するだけで すでにもとが取れてしまいます.着いた空港の駅で買ってしまうのがよいでしょう.

  • (利点)国鉄とほとんどすべての私鉄,PTTバス(都市のバスを除く), ロープウエー,ケーブルカーなどで使えるので,お得です.ユングフラウ鉄道でも 半額になります.25%引きにしかならないスイス・パスとの差は大きいです.
  • (欠点)いちいち半額の乗車券を買う必要があります.都市内のバスなどもいちいち買わないといけないというのが煩雑です.
  • Swiss Half Fare CardとGeneral Season Ticketの
    地図の凡例
    カテゴリー
    割引区間を書いた地図(ユングフラウ地方のみ)
    ユングフラウ地域の地図
    スイス・パス
    Swiss Pass


     スイス国内の(スイス・トラベル・システム・ネットワークに含まれる)国鉄・私鉄,ポストバスや湖船などがフリーになる切符で,登山鉄道や ロープウエーなども25%引きになります.また,都市の交通機関(バスや路面電車など) もフリーになります.(ただし,TGV,氷河急行,ベルニナ急行,ポストバスの一部の路線では追加料金が必要なこともあります.例えば,座席指定料金など) パスを購入すると,フリーになる区間を書いた地図をくれるので,それを参考にすればよいです.また,2人以上で一緒に使うときは,どの人も15%引きになるようです.
    スイス・パスなどの割引区間を書いた地図 ('97.8 現在,JPEG, 431 kbyte)(フリーになる都市名も書いてあります)

    (例)ユングフラウ地方

    実線:鉄道,破線:バスと湖船
    赤:フリー区間,黒:25%引き区間
    例えば,Lauterbrunnen-Wengen間はフリーですが,Wengen-Kleine Scheidegg間は25%引きです.

     このパスはスイスとリヒテンシュタインに住んでいる人は購入することはできません. 日本の旅行代理店もしくは近隣諸国の窓口で購入することができます.その際, パスポートが必要です.4日間,8日間,15日間,1カ月の4種類の期間の 券がありますが,使用開始日は自己申告です.実際に使い始めるときに 空港駅か国境駅,国境を通り過ぎるときは乗る駅の窓口か車内の車掌さんに 申告して使用開始日を入れてもらってください.また,1等,2等の別もあります. 料金などについてはスイス政府観光局の公式ホームページをご覧ください.
     車内の検札の際はこのパスを見せてください.ただし,パスポートの提示を求められることもありますので,パスポートを携帯しておくこと.(特にパスを使い始めたとき)

    #スイスパスは日本国内で買うよりも近隣諸国で買ったほうが割安だそうです. それは日本国内で買うと,一度ドルに換算した後に円に換算するからのようです. 近隣諸国ではスイスフランから直接換算するのでしょうね. ただ,日本で買っておいたほうが安心で貴重な時間を無駄にしなくても良いかもしれません. 要するにどちらを優先するかですが...なお,スイスパスのスイスフランでの値段は スイス国鉄の公式ページにあります.

  • (利点)登山鉄道やロープウエーを除いてほとんどフリーですので, 新たに切符を買う必要がありません.日本と違って改札口がないので, ただ乗りの気分を満喫できます. (実はこのパスを買うとき高いお金を払っているのですが,それを忘れさせてくれます. 特に,1等のパスを持ってるとまさに大名旅行!) 都市の交通機関もフリーになるのは大きいです.近いところでも気軽に バスや市電に乗れますし,乗り換えが多いときも苦になりません.
  • (欠点)登山鉄道やロープウエーが25%引きにしかならないのは, 特に山に行く人にとっては大きいです.(特にヨーロッバ一高いユングフラウ鉄道)


  • 【注】2人以上で使うとき,割引があるようになりました.
  • スイス・
    フレキシーパス

    Swiss Flexi Pass
     1ヶ月間の有効期限のうち,3日から9日間をスイスパスと同じように使うことができるパスです.使う日数は3日から9日のいずれかを選択して購入します.使用する日をその都度自分で記入していきます.長距離移動する日,もしくは交通機関を多く利用する日が限られている人はお得でしょう.また,2人以上で一緒に使うときは,どの人も15%引きになるようです.

    【注】以前は1ヶ月のうち3日間のみでしたが,使う日数を選べるようになったようです.また,2人以上で使うとき,割引があるようになりました.
    スイス・カード
    Swiss Card
    【注意】最近,スイスカードなどのシステムが変わったようです.このページの記述とは異なる場合がありますので,必ず,スイス国鉄の公式ページのトラベルシステムのページで,ご確認ください.(2002/5/22記)

     1カ月の有効期間を半額券として,「最初の日(使用開始日)」と「最後の日」の2日間をスイスパスのように使うことができる券です.「最初の日」と「最後の日」はそれぞれ使うときに自分で記入し(係員が記入することもあります.記入していないと使えません),「最後の日」以降も使用開始日から1ヶ月間の有効期限内であれば半額券として使用できます.旅の最初と最後で長距離移動する人はお得でしょう.

    【注】スイス・カードについては,以前,「1カ月の有効期間のうち,最初の日と最後の日をスイスパスとして, その間を半額券として使うことができる券です」という記述をしていましたが,「最後の日」以降も「1カ月の有効期間内であれば半額券として使用できる」が正解のようです.
     スイス政府観光局のページには「スイス国内の国境駅や国際空港から、スイス国内の目的地への鉄道やバス、湖船による移動が2回まで無料になる」という記述がありますが,「国境駅や国際空港から」というのがどれほど厳密か分かりません.Zurich HB から使えたという報告もあります.私は上記の表現は使用方法をわかりやすく説明するためのもので,実際は『自分で記入して申告する「最初の日」と「最後の日」の2日間がスイスパスのように使える』が厳密なのではないかと思っていますが,明確ではありません.実際に購入する際に確認されることをお勧めします.(できれば,掲示板等にレポートをお寄せください)

    計算例     
    ここでは,一番質問の多い Interlaken Ost 〜 Jungfraujoch 往復の場合について 料金を比べてみます.(ただし,'97.8現在で2等車の場合)

    (単位は SFr.)パスの値段この区間の追加料金合計
    通常料金153.20153.20
    半額券使用90.00(1カ月券)153.20 x 0.5
    =76.60
    166.60
    スイスパス使用約250
    (4日間,2等)
    137.00 x 0.75
    =102.75
    約350

    (スイスパスはGrindelwaldを経由した場合.Interlaken Ost 〜 Grindelwald間はフリーになる)

     この区間だけに限ると,こんなに違うのがわかります.問題は「このほかにどこに行くか」なのですが... 要するに
  • この区間だけ乗るなら通常料金がお得.
  • 他にもある程度乗るなら半額券(特に山が多い人はこちら)
  • 短期間に乗りまくるならスイスパス(都市の交通機関も利用するならこちら.大名旅行を経験したい人は1等がおすすめ..^ ^;)
  • でしょうか.  なお,料金と有効期間は「時刻表の検索のページ」で調べることができます.


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