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ヴァリスの村々(Villages in Wallis)

8. グラン・サンベルナール峠 (Grand St. Bernard)


 グラン・サンベルナール峠(Grand St. Bernard)はローヌ谷のマルティニ(Martigny)からイタリア北部のアオスタ(Aosta)に抜ける峠で,ローマ時代からの交通の要衝になっています.今はこの峠の下を通るトンネルのおかげで,天候に左右されずイタリアに抜けることができますが,昔はこの峠を越えるのに大変な苦労をしたようです.あの大型犬で有名な「セント・バーナード」は「サンベルナール」の英語読みでこの峠の出身です.その昔,峠越えの旅人が雪に埋もれて動けなくなったのを救助するために18世紀頃から峠の修道院で飼われていたものらしく,今でも観光用に峠の修道院で飼われています.峠にはセント・バーナード犬に関する展示もあって,犬が好きな人にはたまらないかもしれません.
 グラン・サンベルナール峠へは,ローヌ谷のマルティニ(Martigny)で私鉄に乗り換えオルジエール(Orsieres)まで行きます.(所要約30分)そこで小さなバスに乗り換えて峠まで約1時間かけて登っていきます.今はこの峠を越えることができるのは夏の間だけで,ほとんどのバスは峠の下のトンネル経由です.また,夏の間でも峠まで行くバスは本数が少ないので気をつけなければなりません.当然,帰りも本数が少ないので,乗り遅れないようにしないといけません.
(このページの写真はすべて 95.9.24撮影です)


【左上】マルティニ(Martigny)のスイス国鉄の駅に隣接する私鉄のホームに停まるオルジエール(Orsieres)行きの電車.車体には Saint Bernard Express と書いてあって,セント・バーナード犬の絵が描かれている.マルティニからは数路線,私鉄が出ていますので,乗り間違えないように気をつけてください.
【右上】オルジエール(Orsieres)の駅前広場.ここでバスに乗り換えます.赤い大きなバスはマルティニ-オルジエールの路線バスで,グラン・サンベルナール峠行きは向こうの小さなバスでした.
【左】大きなバスの運転席には小さなセント・バーナードのぬいぐるみが飾ってありました.



【左】峠からスイス側を見たところ.9月の下旬だったので結構肌寒く,山肌の雪も目前まで迫っていました.天気が悪く,時々ガスがかかっていましたが.観光バスが数台,自家用車も結構きてきました.
【右】峠からイタリア側を見たところ.峠の湖の右手には国境のゲートが見え,歩いて国境を越えることもできます.その向こうの建物はホテルや売店などです.


【左】峠の一番高いところは,このように渡り廊下をくぐる構造になっていて,この左手が修道院,礼拝堂で,右手の建物がホテルになっています.(向こう側がイタリア側)このホテルの裏手に小さな博物館があります.左手のバスが,オルジエールから乗ってきた路線バスです.帰りの時間までしばらく(約1時間?)停車しています.
【右】ホテルの手前の売店.セント・バーナード犬のぬいぐるみをはじめ,さまざまなセント・バーナードグッズを売っていました.



【左】博物館の入り口.博物館といってもそれほど大きくなく,セント・バーナード犬の歴史や昔の生活に関する展示などがあります.また,中では実際にたくさんのセント・バーナード犬が飼育されています.
【右】大型のセント・バーナード犬は外のオリで飼育されていました.
【下】中では,たくさんのセント・バーナード犬のこどもが育てられていて,ほとんどごろ寝の状態でしたが,係員が餌を持ってくると,激しい奪い合いをしていました.



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