++++++ 2002.10 東京ブロック++++++
 あいかわらずレポートというよりは、はーこの覚え書きのようなものです。

12日(土)

夕方から神宮へ。ジュニア男子途中からと、ジュニア女子のショートを見る。
YAMさんやTAKAさんに「おや、今日のお目当ては?」とからかわれる。
本日の私のお目当ての一人、武田奈也ちゃんはジャンプがいまひとつ。林渚ちゃんの美しくすってきーなショートが見られて嬉しい。望月梨沙ちゃんのバランスがきれい。
東京ブロックでいちばんお客さんが多いのは実はノービスだそう。選手の家族が総出でおいでになるから。ジュニア女子の最後、夜9時ともなるとかなりお客さんが少なくなっていた。
しっかり翌日の滑走順を入手して帰宅。

13日(日)

いつものようにブロックの朝ははやい…… 
本日の東京は快晴、屋内にこもりきりなのがもったいないほど。

6番滑走・第2グループの岳斗君の練習は7時半から。ひさしぶりの神宮はやっぱりさむい。
岳斗君の新しいショートは、かなり早い時点でクワドコンボとアクセルを入れちゃって、後半にジャンプ以外の要素を固めてある構成。練習の曲かけで全部はフルに踊らなかったが、中盤のサーキュラーも後半音楽が早くなってからのステップも、非常にいい感じを受けた。エキシビのカンタループは止まって動く部分が多く、滑る部分が少なかったのだけど、競技用のプログラムになってスケートとしての見応えが増している。ジャンプが決まった上で後半を踊りきれば、お客さんにもジャッジにもとてもアピールすることだろう。

岩本英嗣君の新しいショートはスパニッシュ系? 彼はこういうリズムのはっきりした曲で踊るのが本当にお似合いで、いつもながら見惚れてしまう。
田中総司君、またこれか〜〜〜、渡辺俊平君、またこれか〜……
小川貴夫君ももうシニアなのね。小川兄もかっこよかったが彼も細身の男前だこと。個人的に、練習のときにしていた鼻絆創膏がgoo〜d。中井駿君、また背が伸びたんではないのか?(そんなことないか)去年は東京ブロックへは新横からは佐藤信夫先生がみえていたが、今年は久美子先生がみえていた。

シニア女子の今回の見どころは、一にも二にも静香ちゃん。白鳥を滑る彼女は、練習でも白い衣裳に白い上着をはおって出てきていて、トータルコーディネイト戦略で行くらしい。ちなみに、フリーの日の公式練習も、衣装にあわせた青の練習着で滑っていた。本気だな。

試合の前、練習のあいまに佐野先生に通路でお会いしたら、
「岳斗の衣裳、期待して!」
それを聞いて、おお、とわれわれが湧くと、
「笑わないでね!」

      ……???

その後佐野先生とふたたびすれちがったときにも、もう一度快活に
「笑わないでね!」

          いったい何が出てくるのだろう…… 

朝ゴハンはお馴染みサブウェイ。
近所の家具屋で家具を眺めて、多少身体を解凍してからリンクに戻る。

さてシニア男子ショート
第二グループの岳斗君は、リンクに出る前に、フェンスのところでもう日大の上着を脱いだので、黒シャツにピンクのタイの上半身が見えた。普通じゃん。と思ったのもつかの間、ドアがあいてリンクに滑り出てきた岳斗君の靴の、つ、つまさき…………??? 靴カバーの先っぽが蛍光ピンク。構造としてはただ単に色が切り替わっているだけなのだが、ピンクが膨張色なので、一瞬まるで立体のものが何かくっついているようにみえる。たとえて言えばピエロの靴に丸いボールがついているののように。うーん、私の観戦経験では、このようなシロモノは他に見たことがない……
衣装自体はとくに派手でもなくシンプルで、えり元の飾りも目立たないけどきれい。
岳斗君は今髪が黒いので、後ろから見れば上から下まで真っ黒に見える。

岳斗君のジャンプの内容は4トウパンク、3アクセル転倒、3ルッツ。
ジャンプ内容はなんだけど、しかしやっぱりステップの部分が非常に魅力的。
エキシビで良かった部分に、さらに競技用プログラムとして必要な部分を足して、磨かれている感じ。
ジャンプが入ったら、さらに何十倍も素敵なプログラムに見えることでしょう。今後がとても楽しみ。

岩本英嗣君。3ルッツ+2トウ、3フリップ失敗、アクセル失敗。赤い布をベルトにしたたっぷりした衣装。
田中総司君。3ルッツ-3トウはセカンドジャンプの着氷がアヤシイながらもこらえ(いつもながらのすごい膝)、単独の3アクセルきれいに成功、しかし最後の3フリップでべちゃっと転倒。ショートの2分40秒で後半ばてる人というのも珍しいよ。
津留豊君。3アクセルオーバーターン+2トウ、3ルッツ、2アクセル。
ショートを終わって1位総司君、2位津留君、3位岳斗君という結果。

シニア女子ショート
「白鳥」静香ちゃん、衣裳がすごいという評判は聞いていたのだが、ほんとにすごかった。斬新かつゴージャスかつ戦隊物風!(笑)ストイックかつセクシー。スタイルのよい静香ちゃんじゃなければ着こなせない、インパクトある衣装だ。
 


で、プログラムがまたこれに全く負けていないんだな。身体の柔らかさを生かした得意のドーナツスピンに、涙もののストレートラインステップ。そしてジャンプはあっさりたんたんとノーミスで飛んじゃってるし。

静香ちゃんの白鳥は、白鳥の姫というよりは白鳥の女王。
「ロットバルトは私が倒すわ!」「王子は私の後ろに隠れてらっしゃい!」って感じだとめーさんが言っていた……全くその通り。ともかくかっこいい! 章枝ちゃんもフリーが白鳥だと聞くけれど、見比べるのが楽しみだ。

今年のシニア女子は静香ちゃんのまさに独壇場。高橋香奈子ちゃんはジャンプの難度を落としていたけれどもそのジャンプも入らず、不調と見えた。佐野緑ちゃんはバリ風のポーズを入れたエキゾティックな素敵なプログラムだったが、ジャンプが全ミス。残念。

ジュニア女子フリーはショート1位の林渚ちゃんが前半のジャンプで崩れ、惜しくも順位を落とす。彼女の「白鳥」は髪飾りも含めてバレエ風に作った衣装。フリー1位、総合1位はやっぱり武田奈也ちゃん。ジャンプが高くてダイナミック。去年と同じこのフリー、とっても好き。

 

さて、帰りに入り口のところでお会いした佐野先生、
「思ったよりお客さんしーんとしてたね。もっと笑うかと思ったのに」
   ……やっぱり「笑わないでね」というのは反語だったんですね、佐野先生……

「あの靴のつまさきは、何をイメージしているのでしょうか?」と思わずたずねたところ、
「コンビの靴」だそうです。
2色づかいの靴ってことですね。……って、そうかなあああ???(笑)
佐野先生にこにこと「スピンするときれいでしょ?」
   ……わたくしそこまで気がつきませんでしたと申し上げていいでしょうか?(笑)

「明日のフリーの衣裳もいいですよ。全然ちがう。貴公子という感じで」

はたして佐野先生のおっしゃる貴公子とは、一般的に言われる貴公子と同じなのであろうか? と疑いつつ神宮を後にする我々であった。