時々、「絵描きのプロって・・・?」と聞かれます。答え
が、以外と難しい。自分は「プロ」なのか? という自問が
あるからなのかも知れない・・・。
一般的には、職業画家として絵を制作・販売して生活が成
り立っているかどうかという基準があります。
日本で絵だけでという人は、数十人ではないでしょうか。
学校の先生、カルチャーや生涯教育関連の講師、画塾を開
いて教える等を兼ねてという人が多いようです。
生活の基盤が教える方にかかっている人や、教えることを
しなくても生活が成り立つという人も含めてです。
別の所で稼ぎながら、画家・絵描き・美術家・造型作家・
等々を名乗る人もたくさんいます。
お茶やお花等の我が国独特の家元制度がほとんどない世界
なので、自分で名乗りをあげればいいという側面もあります。
生活が成り立っているかどうかの基準だけで、「プロ」か
どうかを判断しても仕方ないのです。
作品との関係で言えば、どうなるのでしょうか? ここの
ところが一番大事です。「自分の作品に責任が持てるかどう
か」が、プロを語る一番の基準だと思っています。
サド侯爵の眼鏡にかなった作品を創れたか? が・・・。
職業的な面から自分のことを言う時には、ゴルフのトーナ
メントプロとレッスンプロを例えに出しています。
肩書きを記さなければならない時には、絵描きであると同
時に、教えるという描くことと同じくらい大切な仕事をして
いるので「美術家」と書くことにしています。
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