清水海軍航空隊
静岡県静岡市清水区、三保半島

青松白砂と羽衣伝説で知られる静岡県内有数の景勝地、三保半島に、太平洋戦争末期に清水海軍航空隊が置かれていました。

跡地の一角に記念碑が建てられています。

碑文には「太平洋戦争の末期ここ三保の地に清水海軍航空隊ありき 大空に雄飛せんと集いし若人海軍甲種飛行予科練習生が日夜厳しき教育と訓練に明け暮れし所なり 往時の面影すでになし われら再び戦争の惨を起さず 今ここに久遠の平和を念じつつ記念の碑を建立す 昭和六十三年八月吉日」と刻まれています。

跡地には学校などの公共施設や住宅が建ち並び、まさしく往時の面影はありません。
ただ、当時の施設(炊事場)と言われる木造の建物が一棟だけ残っています。

内部はかなり改築されているそうですが、木造平屋、煉瓦製基礎、窓、と、外観は当時の雰囲気を色濃く残しています。

松と夕陽がよく似合う建物です。


先の記念碑から間近い場所に、三保の灯台が建っています。

その近くに、ちょっと雰囲気の怪しげな門柱が残っていました。
もしかしたら、当時のものかも知れないと思って撮影しました。

三保半島の先端部には「三保飛行場」が整備されています。
ここは救難活動を目的として設置されたもので、清水海軍航空隊とは何の関係もないと思いますが、航空隊跡地に飛行場があるというのに、なんとなく心引かれました。

天気の良い日は、富士山がとても綺麗に見えます。