20007月の トンテンカン劇場


2000/7/26(水) 『最近こんな本読んでます』

明日はまた古紙の集団回収です。
捨てられるものはそんなにありませんね。
部屋を埋めている雑誌やダンボールの山のうち、このくらいなら管理人さんにイヤな顔はされないかなってカンジのものをヒモでまとめて 、コソコソ出します。集配業者さん、どうか持っていって下さいと祈りながら。なるべく管理人さんと顔を合わせないようにして。

「捨てる!技術」という本が今書店でベストセラーを続けていますが、なるほど〜!もはや整理・整頓の時代じゃない。何かを買うためには何かを捨てるという覚悟をしないと、新しいものは買えない時代です。

ところで私は今、第二次大戦というか日中戦争を精神分析学から見ると、という本を読んでいます。
秋から始まる仕事の資料なんですが、まあ、こんなもの読んだって面白い漫画が描ける訳じゃないってことは分かってるんですが。

日中戦争時も戦争神経症はあったそうです。
戦争神経症というのはヴェトナム戦争以降問題になったPTSD(Post Traumatic Stress Disorder 外傷後ストレス障害)のひとつですが、シェル・ショックとか呼ばれて第一次大戦の頃から病気としては確認されていたようです。

大日本帝国の軍人にはそんな軟弱ものいないってワケで(いらないものは無いことにしようてのが近代日本の暗黙の合意らしくて)「戦争栄養失調症」とか原因不明のレッテルを貼られてて、治療にあたった医師が、戦争の悲惨な現実を目の当たりにした人がそこから逃げようとして、自律神経の失調を起こしているのじゃないかと推論して、あなたの下痢や心神喪失は病気じゃない、気の持ちようだよと説明すると、誠実で優秀で忠実な軍人たちは「そうですか、分かりました」と納得して、退院前に次々自殺したそうです。

病気じゃないならまたあの戦場に戻らなきゃならない。
イヤだ。
でもそんなこと考える自分は帝国軍人の名にふさわしくない。
その谷間で行く道を失った人が選ぶ道は…。

そのお医者さんは病気を治してあげたつもりが、患者がつぎつぎ自殺してしまうので、いったいどうやったら彼らを救えるんだろうと深く深く考え込んでしまいました。
PTSDとか心身症だよとちゃんと説明して納得させたら、本人たちも整理がついたのでしょうか。
しかし整理がついたからって、日本のためにと元気いっぱい人を殺しまくり、村を略奪しまくる人がはたしていたのでしょうか。

人をこんな状態に追い込む時代は、彼らが病気なのではなく、時代の方が「病気」を病んでいるんじゃないんでしょうか。

さて、次にひかえしは。
「東京アンダーワールド」(ロバート・ホワイティング著 角川書店)
これも資料なんですが、戦後の東京に進駐軍のGIとしてやって来たアメリカ人がアメリカと日本の裏のつながりをプロデュースして…という日本の戦後暗黒史のノンフィクション。
帯のあおり文句に「ハルバースタムとエルロイが合体したような」とあるのを見て大笑い。
「ベスト・アンド・ブライティスト」でケネディの表を描いたハルバースタムと、「アメリカン・タブロイド」でケネディの裏を描いたエルロイが合体して日本の戦後史を書いたら、これ以上面白いものはないでしょう。期待。

2000/7/13(木)『金沢で山登り』

この時期金沢には花の名所が三つある。
白鳥路のアジサイ。
卯辰山の菖蒲園。
有松の薔薇園。
(もっとあったら教えて下さい)

今年はG4設置で手こずってどこへも行けないでいたが、昨日朝から30度を超えてしまった。
まず考えたのは、今日は クーラーをかけて部屋から一歩も出ないでいようかな。でもそれをやるのが一番体に悪いことも分かっていたので、 こういう時は外へ出て汗を流すのが一番いいんだよとランニングにズックを履いて、花の三名所巡りを決行することにした。

今年の金沢はカラ梅雨で雨がぜんぜん降らない。でも雪が多かったので、このまま降らなくてもダイジョーブだそうだ。とことん水不足には縁のない土地柄なのだ。
雨は降らなくても湿気はあるので、サウナに入ったようなジワッとした暑さになる。空気が重くなってその空気が湿気と暑さを含んでいて、どこへ逃げても追っかけてくる。日陰も暑いし、風が吹いてくると、うわ〜こっちへくるな〜とパタパタあおぎ返してよけい汗をかいてします。

そんな中の、白鳥路。
アジサイは満開をすぎていて、雨がずっと降ってないせいもあって、疲れているように見えた。アジサイはやっぱり小雨の中で見るのが一番美しい。

卯辰山の菖蒲園。
一週間前まで満開だったそうだが、もうすでに花をチョン切ってぜんぶ落とした後だった。
しかし、緑の枝が折り重なって作る屋根は涼しくて心地よい。
卯辰山というのは金沢郊外にある900メートルほどの小山で、公園やレジャー施設がある。昔から金沢のお金持ちが夏の避暑のための別荘を建てたりしていた。

坂道を上がると息がゼイゼイ切れて膝がガクガクいって情けないことこの上ない。そういえばこのところ運動不足だったな。
登れば登るほど湿気が引いていくのが分かる。たった数百メートルでこんなに違うのか。日射しは暑いが、日陰はさわやかで風が涼しい。町中ではまだ聞かないセミの鳴き声も聞こえてきた。

頂上の展望台から見降ろすと、町全体がぼんやりともやでかすんでいた。いつもは見える日本海も見えない。こりゃかなりの湿気を記録していそうだ。

草ぼうぼうの運動場では近所の人が犬を遊ばせていた。おお、ここは遠慮なく犬の訓練ができそうだ。フリスビーとか投げても人の迷惑にならないだろうし。
その横に国体とかインターハイとか高校相撲とかで使う相撲場があった。
初めて見たが、中央に屋根付きの土俵があって、そのまわりを石の階段の座席が円形に取り巻いている。まるで古代ローマの円形競技場みたいだ。手入れが悪くて石段が欠けてたりするところがますます遺跡っぽい。
今度はレジャーシートと文庫本を持ってここに来て、午後中ずっと過ごすことにしよう。人のいない遺跡を風が吹き渡って、緑の木々がゆさゆさ揺れてきっと気持ちがいいだろう。

山を下りるともう夕方だった。
有松まで行く時間はなかった。残念。
夕方でも相変わらず町は暑かった。
この日最高33.7度を記録したそうだ。

これから毎日(は無理だろうが)卯辰山に登ったり降りたりして緑の中で足腰を鍛えようと決心した。
この夏は白山登山とか沖縄へ泳ぎにも行きたいな。
毎日部屋の中でパソコンでお絵かきするのも楽しいけど、そればっかりじゃなまっちゃうよね。


2000/7/3(月)『さよなら、北斗七星』

CONTENTSページを作り直しました。
とうとうこのWebページからあの北斗七星が消えました…(涙)

最初の頃から来てらっしゃる方には印象に残ってるんじゃないかと思うし、私も愛着があったんですが…

夜空にひとつひとつまたたく星々を目に見えないラインが結んでるというのが私がインターネットを始めた時に感じた第一印象で、そのイメージをあの北斗七星に託していたんです。

Webページをやる人はよく迷宮とか夜のイメージを使うような気がします。
商用サイトは効率性と分かりやすさの支配する明るい世界だけど、個人サイトはテレビゲームに出てくるドワーフが鉱石を掘りに降りていくダンジョンみたいな、ワクワクドキドキするこの世にはない異世界を作り出したい!と思って作ってる人って多いんじゃないでしょうか。

私もそうでした。
最初の頃作ってたページは黒背景が多い。

でもなあ。夜空とかダンジョンとかいうイメージは好きだけど、黒という色は重いんだよなあ。
立ち上げるたびにうっとおしいな〜とずっと思ってたところに「くたばれチープなWebサイト」(V・フランダース、M・ウィリス著 Mdn刊)を読んで(これはチープなサイトをけちょんけちょんにけなして、オレたちゃクールなサイトを作ろうぜ!と正しいWebページの作り方を教えてくれるというゴキゲンな本)その中に「黒背景は御法度!」と書いてあって、そうか、専門家もそういうんだからやっぱり使わない方がいいんだ。と1月にMENUページを白に変えたんです。
ついでにファイルサイズを軽くするために、それまで同じページにあった「CONTENTS紹介」を別のページに分けて、そこに北斗七星を残したのは…やっぱり未練でしょうか。

本当はMENUページにCONTENTS紹介を入れた方がいいんですが、ただでさえ画像が多くて重いのに、コンテンツ紹介ってリンクが多いからますます重くなるんです。HTMLテキストのファイルサイズの問題かな?よく分からないんですが、テキストのみで何でこんなにサイズ食うんだ?ってフシギに思うページには、リンクが多いてことがよくあります。

ところでWebページのルールには「統一感」が大事、というのもあります。
白い背景にいろんな画像を入れた(トマトまで飛んでる)MENUと夜空のCONTENTSページはあまりに雰囲気が違いすぎて、どうも浮いてる。サイトの案内をするページがサイト全体から浮いててどうするんだとずっと考えてたんですが、このさいもうきっぱり夜空にこだわるのはよそうとCONTENTSページを変えました。

さきの本には「黒が使えるのは専門家だけ」とも書いてあります。
たしかに専門家WebデザイナーやCG作家のページを見ていると、黒を使ってすごくかっこよくてスタイリッシュなページを作ってる。
でもそ〜ゆ〜ページを見て、このアイテムは3Dソフトだな、この画像は「Painter」のフィルターを使ってるなと分析してみると、最先端の技術とものすご〜い神経を使ってることが分かってきた。
そして、そういう人は白背景でもカッコイイページを作っている。
黒(と白)をうまく使う人は、黒と白の使い方がうまいんじゃなくて、ほかの色の使い方がうまいから黒と白が使えるんですね。
黒はインパクトがありすぎて、それをコントロールするには他の色をすべてコントロールできないと、黒に負けちゃうんです。

これからしばらく修行の旅に出ようと思います。
白の世界でいろいろ勉強して、もうちょっと経験を積んで、すべての色をコントロールできるカラー・マスターになれたら、再び 黒魔術にチャレンジ…じゃなくって、いつかまた夜空の北斗七星に再挑戦する日がくるといいなあ。。。

その日まで北斗七星よ、さようなら。