20006月の トンテンカン劇場



2000/6/28(水)『ハーブを食べる話』

6月はバジリコの旬の季節です。
今食べると 美味しいし、きっと体にいいぞと買いに行ったら、小さなポット入バジリコの苗を260円で売っていたので、買ってきて、 ウチにあった鉢に植え替えて、毎日お水をやっています。
朝食にバジリコの葉っぱを二三枚ちぎってサラダに入れています。

イタリアではサラダに塩とこしょうとオリーブ油とレモンだけをかけることが多くて、それが美味しかったので、帰ってから市販のドレッシングを使わなくなりました。

イタリアンなサラダドレッシング の作り方

胡椒
オリーブ油
レモンの絞り汁
少々
適宜
好きなだけ
お好みの量
オリーブ油はエクストラバージンオリーブオイルがおすすめです。ちょっと高いけど5,600円でスーパーなどで売ってます。べにばな油を使ってもサラッとしてコクがあっておいしい。
胡椒は黒胡椒のつぶをガリガリけずってかけると香りがいいようです。
バジリコはちぎって野菜に入れてもいいし、もっと細かくちぎってドレッシングと混ぜてもいい。これを入れると香りがよくなる!

私は中華料理には香草(シャンツァイ)、トマトスパゲティやサラダにはバジリコを山ほどかける「臭いもの大好き人間」です。
でも 金沢では香草もバジリコも、置いている店は知ってる限り一軒だけで、そこにもある時と無い時があるので、以前ベランダに鉢を置いて育てていました。
春に種をまいて、肥料もやって、ぷちっと芽が出てようやく葉が開いてきたなというある日、「暑いな」とクーラーを付けたとたん、室外機の熱風で一日で焼き切れました。室外機と物干し竿と石油のポリタンクと植木棚がところ狭しと並んでいるベランダで、室外機は火炎放射器と化したのです。
今回は部屋の中で育てるつもり。でもバジリコは日光に当てないとダメなんだっけとクーラーを付けない日はベランダに出して、暑くなってきたなとクーラーを付けたとたん、「しまったーっ!」あわてて部屋に取り込んでいます。
でもクーラーも植物には悪いから、たぶん数ヶ月で枯れる宿命でしょう。
手すりのところにひっかけるカゴをどこかに売っているといいんですが。ヨーロッパの窓を飾っているああいうのがあれば、室外機の直撃を受けないで日光にも当てられるんだけどな。(手に入れました!

バジリコというのはフシギな葉っぱです。香りも味もそれほど自己主張するわけじゃないのに、入れると入れないでは料理の味がガラッと変わる。食べた後は血行がよくなるのか体の調子がいい。

私は体調や薬の効き目などをネームの進行速度で計ることができるという特技の持ち主です。
朝食のサラダのドレッシングにレモンを入れると、昼食までにネームが10ページ進むが、市販のサラ・ドレだと7ページしか進みません(ビタミンCはやはりフレッシュに限るらしい)。

これが数年前から不変の私の朝食メニューです。
サラダ(イタリアンなドレッシングをかける)
オムレツ(しいたけ入りが好き。時々スクランブルエッグになったりソーセージが加わったりする)
エスプレッソコーヒー(牛乳とお砂糖を入れてカプチーノ状態)
パン(食パンとフランスパンはダメ。クロワッサンかブリオッシュが好き。甘いペストリーもOK)


これだけ作ってると時間がかかるし、食べると満腹で苦しくなるんですが、なにせ漫画家というのはウチでする仕事で、OLの人が電車やバスに乗って会社へ行くあいだに頭や体が動くようになるように、これを作るという運動と食べるという脳みそへの栄養補給をしてやらないと、続く頭脳労働や体力勝負がこなせない。「進まな〜い」とグータラしてただ 一日が暮れていきます。

 

2000/6/17(土)『燃え上がるFireworks』

最近「メモリ不足で開けません」が連発しているウチのG4。
理由はたぶん「Photoshop5.5」と「Fireworks3」の同時立ち上げ。 どちらも画像ソフトなのでものすごくメモリを食う。これに「Dreamweaver」と「Painter」が加わると、320MBはもうアウト。

パソコンで画像をやってない方のために解説しますと、「Photoshop」というのは「天はPhotoshopの上にも下にもPhotoshopを作らず」といわれる(?)、イラストレーターも漫画家もデザイナーもみんな画像やるならこれ!と買う、何でもできる超有名定番万能画像ソフトで(お値段も超級、秋葉で10万円くらい)、 「Fireworks」はWeb作成ソフト「Dreamweaver」と一緒に使うWeb画像作成専用ソフトです。
最近はインターネットの需要が増えてるのか、「Photoshop」もWebページ作成用にいろんな機能が付いてくるようになった。

この「Fireworks」、先日「私には使えそうにない」と書いたような気がするが(^^;)、東京で会った友人たちがけっこう使っていて、「今Fireworksに狂ってるの〜」なんて人もいて、へえ、そんなに面 白いのか〜と、帰ってきてからボチボチ使ってみたら、なんとなく使い方が分かってきて、前はチンプンカンプンだったガイドブックにも何が書いてあるのか分かるようになって(パソコンは実践→学習→また実践の繰り返し)。

う〜ん。困った。これはたしかに面白い!

どこが面白いかというと

●ベクター画像とビットマップ画像の両方を一つのソフトで扱えるところ (今までは「Illustrater」というソフトと「Photoshop」を両方使わないとできなかった)
●絵やロゴにドロップシャドウやいろんな効果がすぐに付けられて遊べるところ (画像機能が付いている「ホームページビルダー」を買った人は必ずロゴを作って遊ぶと聞いたが、きっとこんな状態だったろう)
●「Fireworks」で画像として作ったファイルを「Dreamweaver」でHTMLファイルにそのまま書き出せること (でもこれはハイテクニックすぎて私にはできない)

アイコンやバナーを作ってそれに影をつけたりして遊んだり、画像の圧縮機能を使ってるだけですが、この圧縮機能がケタ違い!TOPページのイラストは作ったときは50MBのJPEGだったのが、「Fireworks」で圧縮をかけたら30MBになった。しかもそれほど画質も落ちないで。なんてスゴ腕!
ああ、前からこれを持っていたらあんな重たい画像作らずにすんだのに〜!

一方「Photoshop5.5」には「ImageReady」というソフトが付いてくる。これが「Fireworks」と同じ働きをするらしいが、Web作成ソフト「GoLive」とこれらを組み合わせて使うのがAdobe帝国の「インターネットもいただきます」戦略で、「そうはさせじ」と大攻勢をかけるのが「Dreamweaver」と「Fireworks」(さらには「Flash」他)を擁するMacromedia連合…という熾烈なインターネット・スターウォーズがどっかで戦われてるらしい。

それで「Dreamweaver+Fireworks」パックを定価の半額近い22000円で売ったんだね、Macromedia。そーだよね。22000円でなかったら私も買わなかったよ。 それで「Photoshop」と使うなら「ImageReady」だけど、「Fireworks」も捨てがたいなあと悩んでるんだから、まんまとその手に乗ってしまった。こんな人間は私だけじゃあるまい。
おまけにウチには今、なぜか「GoLive」まである(笑)。インターネット業界ナンバーワンの王座に輝くのはどっちか、審判になれそうなくらいのソフトお大尽。

でもいったいどうやって使ったらいいんだろうとメニューとパレットとダイアログのあいだでウロウロして、使い方ごっちゃにして「わかんなくなっちゃった〜」と泣いている、しょせん私はメモリ成金。
今までビンボーだったぶん、メモリが増えたとたんソフトの海に溺れて破滅の底に沈んでいきます。ぶくぶくぶく。


2000/6/12(月)『東京から帰ってきました』

やっと、金沢へ帰ってきました。

5月25日に家を出て、ヒコーキに乗って東京へ。
二週間滞在し、帰りは新幹線に乗って名古屋で降りて多治見に寄って、6月9日にやっと金沢に戻ってまいりました。

2週間も離れてて寂しかったよ。留守中いい子にしてた〜?とほおずりしながらG4のスイッチを入れたら、導入して数週間でよく使い方も分からないまま上京してしまったので、もう私のことなんか忘れてました。
あ。主語が違う。
私が忘れてたんです。使い方すべてを。特にソフトの…。

「Dreamweaver」の使い方が分からない。
MOのこのストック画像はなんだろ。記憶がない。
「ふぉとしょぴ5.5 」のレイヤーの使い方、忘れました。
そういうわけで、 今かなり情けない状態です。

東京から多治見への二週間のさすらいの旅は面白かったです。
今回、仕事と「エリザベート」観劇のスケジュールを一緒にこなそうとしたために、二週間も東京に滞在するという長期スケジュールを組んでしまって(だって途中で金沢帰ったらもっと疲れるでしょ?)、精神的にはかなりタイトな状況だったんですが、友人たちや、作家さんたちや(漫画、小説)、編集者の方と、お話ししたり、お食事したり、東京見物したり、いろんなMacやPCをさわらせてもらったり(笑)。
あとで 数えてみたら、合計41人(と犬二匹とウサギ一匹とメジロ二羽)と会って話してました。
こりゃ疲れるかも…。

泣いてる人もいたし、怒ってる人もいたし、肩並べてじっとしてるだけで心安らぐ人もいたし、記憶を失いたい人もいたし(集まってはいけない5人が集まって、一晩中飲んで翌日ラリパッパーという「禁断の一夜」がありまして。とほほほ)

いろんな人といろんな話しして。
「Macを使えるデザイナーが増えたら、デザインができるデザイナーが減った」とか、「コミケの列の長さは、目に見える愛ですね」とか、名セリフもたくさん聞きました。

ところで、東京で泊まっていた宿の駅前にあった、小さいけれど品揃えのいい本屋さん(ヘンな本が揃ってて、新聞の書評に載った本は翌日並んでる)。駅への行き帰りに毎日前を通 ってたんですが、ある日ダンボールを積み上げて、潰れたのか〜と思ったら、数日後「6月から古書店になります」って張り紙がはってあって。ああ、勉強家で熱心で本が好きな本屋さんは、今この選択をしちゃうんだなあ。
会社や学校帰りに寄って新しい、あるいは懐かしい本やコミックス買って、その晩読んで、翌日また売って、新しいのをまた買って…これを繰り返すのっていいのかも。特に あの激烈なゴミ捨て戦争を生き抜いた今の私は、本当にそう思う。(だって帰ってきたら、まだ捨てなきゃならないゴミが廊下や部屋に山積みで、オードリィ計画、山をちょっと切り崩したところだと思い知りましたもん)

年末には24時間テレホーダイが全国の県庁所在地で始まるそうだし、デジタルTVの放送も始まるし、時の流れは急激だ。これからいったいどうなるんだろうね、と聞くと、三年前に今の状況を予想できた人がいた?って話しになって、「ま、とにかくガンバロー」って手を振りながら金沢帰ってきました。