2000
5月のトンテンカン劇場


2000/5/22(月)『BBSのこととか・・・』

やっと「Photoshop5.5」が入って、これでG4で異常動作するソフトは無くなりました。
「Photoshop」は3.0も4.0もMac OS 9ではちゃんと動かないみたいです。
使えるんだけど、起動時に必ずダイアログで文句言われて、心臓に悪かった。
G4と合わないだけかもしれませんが。
「ノートン先生5.02」も先日入れて異常なく動いているし、G4セッティング無事終了のようです。
ソフトの習得って大問題が残っていますが(笑)。

それにしても、と苦難の日々を振り返る。
4月から部屋の片づけを始めて、G4導入、セッティング、ずいぶんかかったけどホントーにここまで来たんだなあ。

大変だったのは新しいマシンのセッティングよりも、部屋のお片づけの方。
本や机をゴミにして、山を作って、ゴミ出しに出して、空いたスペースにまたゴミを積み重ねて、空いたスペースに新しい家具を入れて、そこにモノを入れて作ったスペースにまたゴミを積み重ねて、ゴミを出して…この反復運動は永遠に続くんじゃないかと思いました。
それを繰り返した結果、今は部屋の半分がポッカリ空いて、その中にG4様がぽつんと鎮座なされております。

BBS「ぶどうの木」が無かったら、私はここまで来られなかったんじゃないかと、心から感謝しています。
部屋を片づけてデスクトップを入れたいの〜と言いながら、ムリだよ〜とどっかで思ってる私がいました。でもがんばってねとか、接続機器はこうだよとか言われると、あ、そうすればいいのかと分かる。はい、がんばります、と言った手前「やらなきゃ」と体と頭が動き出す。

じつはフランスW杯の時もそうでした。
私がフランスに行けたのはひとえにフランスの友人テラさんのおかげなんですが、直前まで私がフランス行きを諦めなかったのは、当時お世話になっていたNiftyの某パティオのおかげだと思います。
(このパティオのことは「電脳旅行記」をお読み下さい
そこで同行者を募集したり、フランスに行くのがどんなにタイヘンか嘆いたりして、結局同行者は見つからなかったんですが、「がんばってね」って激励されるとなんだか行けそうな気がしたし、フランスのパソコン通 信事情はこうだよって教えてもらうと、これは行って確かめなきゃと思ったり、そういう毎日の小さな反応の積み重ねがあったから、フランス行くの無理だよって状況にもかかわらず、いや、私はフランスへ行きたいんだって諦めないで、そのエネルギーをずっと保持し続けることができたんだと思っています。
一人でW杯行きたいと思っていたら、でもムリだよねってさっさと諦めていたような気がします。

今回も「ぶどうの木」でいろんな方の励ましや教え(やちゃちゃ)が無かったら、たぶん今でも「デスクトップ欲しいな〜」って言い続けていたんじゃないかな。
毎日いろんな人となんとはなく触れあうことで、人間てそのエネルギーを保ったり、増加させたりするのかもしれません。たった一人でエネルギーを保持し続けるのって難しいことです。
「ぶどうの木」にいらして下さる皆さまに心から感謝したい気持ちなんですが、BBSというのはボードマスターのためにだけあるもんではないハズで、それだけのお返しをしてるんだろうか?できてるんだろうか?と考えると、う〜ん・・・なんだか恥じ入ってしまいます。
パソ通とインターネットのBBSは管理システムから違って、カンタンには比較できないムツカシイ問題ですが。。。

Niftyのパティオは、ご存じの通り、パソ通からインターネットに移行する人が多くて、今インターネットに移そうかって話が出ているところです。
育てていただいた場所として私にとってはとても大事なもので、そこでできた人間関係もいろんな発展経路を辿りつつ、今も私の世界を広げていってくれています。

それにしても、日常の中でのささやかなアクション、リアクションがエネルギーに変わるなら、一人暮らしの老人こそパソコン買ってインターネットやることで幸せになれるといいのにねえ。

2000/5/15(月)『ソフトの迷宮で』

「ATOK13」がやっと入って、キーボードが正常に戻ったのでホッとしています。
今まで「11」を使っていたんですが、ジャストシステムによるとMac OS 9でも正常動作するらしいが、「11」の時にキーボードの不具合があって、それを直すアップデータがフロッピーで、 「ATOK」のためにUSB接続のフロッピーディスクを買うのもなあと「13」にアップデートしました。
インストールする時に古いバージョンの「ATOK」をそのまま書き換えてくれたのは助かりました。「ユーザー辞書」(自分で登録した単語や顔文字とかを登録しとく辞書ファイル)を外に避難させて、後でまた入れ直すのはけっこう面 倒だったから。
漢字変換の時にポップアップメニューで辞書が出るのにも驚いた。「日本語入力システム」は「国語辞典」も兼ねるようになったんですねえ。

あいかわらずジャストシステムは顧客のことを考えてサービスをしてくれる親切な会社だと思う。
初めてパソコンを買ったばかりの右も左も分からないビギナーが、いろんな機器やソフトの取説を必死で読んでた三年前…。
Macの取説、あれは…日本語じゃなかった。
いや、日本語なんだけど、内容、文章の脈絡、分からない人に分かるように説明いたしましょうという「取説」の目的がどこにも見えなかった。
読めば読むほど、分からない私が悪いんだ、パソコンを買う資格がなかったんだと、ビギナーの自己嫌悪がますますつのった。そんななかで一筋の光明は「ATOK」から差した。読んでなにが書いてあるか分かる。私にも分かる…さすが日本語入力システムを作る会社だ!と感動し、NECが売れた理由が分かったよ。「ATOK」のおかげだねと友人に言うと、「NECが売れたのはえっちゲームのおかげ」と返された。
確かにMacを買うと「PhotoShop」を買う。「PhotoShop」を買うとゲームをしなくなる。ますます繁殖意欲が落ちる悪循環かもしれない。

こりゃまいったなあと思っているのは「Fireworks」です。
「Fireworks」はWebページを作る画像ソフトで、ホームページ作成ソフト「Dreamweaver」に付いてきた。いや。別 々に買うこともできるんだが、値段があまり変わらなかったので、両方入ったパックを買ってしまった。
もう「ホームページPro3」に慣れているから使わないかもね、と思ってたが、ちょっと使ってみたら使いやすい上に「ホームページPro3」でできないことがいろいろできたので、「Dreamweaver」に乗り換えるつもりだ。

でも「Fireworks」は私には使えそうにないなあ。
画像処理ソフトというと「Photoshop」と同じだが、あれはもともと印刷用イラストを作る画像ソフトで、「Fireworks」はWebページに使う画像に機能を特化し、画像圧縮や分割などWeb用画像の作成を効率化し、さらに「Dreamweaver」と併用して使うことで、Webデザインをより高度で多様でシンプルな作業にします。
と取説に書いてあるが、これを使って「能率的で多様で高度なWebページがこれまでよりラクに作れる」人は、パソコンや画像やWebデザインに高度で深い理解がある人だけですよ。
たしかに「Fireworks」と組み合わせて使うと「Dreamweaver」はすごい威力を発揮するWebページ作成の「リーサル・ウエポン」に化けるだろうし、「Fireworks」と一緒に使わなきゃ「Dreamweaver」の能力は数分の一だってことは「取説」読んでて何となく分かる。
でも私にはそのための技術も修練を積む余裕もないから、「Dreamweaver」だけ、シロウトにも使いやすい多機能Web作成ソフトとして使おうと思っていますが、なにせ多機能でメニューやウィンドウやパレットが多くて、どこで指示を出すのか分からなくなって、「ホームページPro3」とごっちゃになって、迷子になっちゃった〜としょっちゅう泣いています。
マシンがアップしたって人間のパソコン技術がアップするワケじゃない。
ああ。情けな。

2000/5/10(水)『ライナスの毛布?』

おっと、TOPページのカウンタ三万突破だ。
ご来場感謝いたしますm(_ _)m。
なにか記念イベントを・・って、それどころじゃないよおぉぉ。

周辺危機はなんとかまあ解決の目星がついたけど(でもまだ変換アダプタ買いに行ってない)、ソフトのバージョンアップの手配がまだ「PhotoShop」と「ATOK」だけです。 シマンテックにもB's Crewのメーカーにも電話もFAXも繋がらないー。
H.P.の直しもできないし(せめてフォントの色だけでも…)、「Painter」も使ってないし、部屋の掃除は実はまだ終わってないし、東京へ行く前にやっとかなきゃならないことはあるし、2400をモバイル用に最適化しときたいし、どんどんヤバイ状況に突入していってます。

新しいパソコンで遊ぶなんて、許されない贅沢なのね。

容量が増えて、画面が広くなって、並行していろんなソフトが立ち上げられるようになってほんとうに嬉しいです。
ストレスもなくなり、能率は上がり、おかげでパソコンの前から離れられなくなったけど……。

それにしても、早く24時間接続にして欲しいものです…。
2400だった時は画面が狭いのとメモリの関係で、メーラーもブラウザも、他のソフトを全部切ってひとつひとつ立ち上げてたから気にならなかったけど、G4だと作成ソフトやエディターを開いている時、ちょっとメールチェックしようかなとか、「ぶどうの木」にだれか書き込みしてるかなって、接続すると、ガピィイーンビヨビヨビヨ…
… 疲れる。
今ISDNじゃなく56Kb接続なので、この立ち上がりの遅さはちょっと許せないって気になります。
でもこれきっと、とっても贅沢な悩みなんですね。
人間あんまり欲深くなると、花咲かじいさんの意地悪じいさんみたいにきっと報いをうけるに違いないから、ささやかな幸せで満足することにしましょう。

と、今日も私はパソコンの前に座り、ベッドから持ってきた毛布にくるまって幸せです。

2000/5/4(木)『スタンダードなんかないのね、 インターネットには』

スキャナとMOがデイジーチェーンで繋げないといってましたが、スキャナをひっくり返したら、あり?底にディップスイッチが付いてる。
これに気付かず、私はターミネータをコネクタに差し込んで、繋がらない繋がらないと騒いでたんだ。
あわてて解説書のディップスイッチ設定を見て設定し直したら、無事、本体+MO+スキャナがデイジーで繋がり動きました。
完全にビギナー・ミスです。お騒がせしてごめんなさいm(_ _)m。
でもビギナーとはこういうミスをするものなんです(居直り)。

古いソフトの異常以外は、今のところ順調に新しいマシンへの移行が進んでいるようです(でもまだ油断はできないけど)。
3年使ってるとどんな人間でも慣れるもんだねえと感心しています。
苦手苦手と自分で思い込まず、とにかく何でもやってみることが大事なのかもしれない。パソコンだけでなく、何でもそうだね。

NANAOの19インチディスプレイは最初ちょっと「よその子」という感じだったんですが、画面 調整とOS 9のモニタ調整をしたらずいぶんと私好みの色調になってくれました。やっぱり画面 の深みが違う。AppleのサイトのトップにiBookのグラファイトカラーが出た時はボーッと見とれてしまった。なんてきれいなグレイだろう。しかもフォルムはシャープで、キレがいいけどコクがある・・(盗作)。

画面が広くなり、液晶からCTRになったら、インターネットの中に別世界が広がって、うーん、どーしよーかなーと心が千々に乱れています。(こうなりました
マシンが変わると本当にインターネット環境って変わるんですねえ。
これこれのサイズで、これこれの色で、こうしたらいいんだよって基準はこの世界にはないんだ。
すべての環境で見やすいデザインを求められるWebデザイナーさんって大変だよね。不可能だよ。
私もデザイン変えようかなあ。

なんて考えて、ここ数日、ずっとディププレイとにらめっこしてたら、部屋の掃除ではやせなかったのに、また下半身がふっくらしてきて・・ついにはパソコンの前で寝たりしています。
パソコンてのは時々人にこういう無理をさせるけど、無理しないとたどり着きそこなう場所もある・・オモチャとか遊びってそういうものだよと自分に苦しい言い訳をしつつ、なんとか早くちゃんとした生活を取り戻したいものです。

となりの庭では毎年楽しみにしているアメリカハナミズキが、いつものようにピンクの花を付けました。
これが咲くと、もうじき新緑がいっせいに燃え上がって命のダイナミズムを感じさせる、私が金沢で一番好きな季節がやって来ます。

世の中はゴールデンウィークのようですが、私は当分忙しい生活が続きそうなので、根性いれてがんばるぞ、っと。

2000/5/2(火)『これがホントの周辺危機』

私が2400を買った直後にあの衝撃のマイクロソフトとの仲直りがあったから、ジョブズがアップルに復帰したのは97年春くらいだったと思う。それからiMacを売り出す98年8月までにきっと研究チームとジョブズはいろんな話を重ねたんだろう。

「われわれはAppleだ。つねに明日のパソコンを作るのだ」
「そうだ!フロッピーなんか過去の遺物だ。いらない」
「ついでにSCSIもシリアルポートもいらない。どうせUSBに取って替わられるんだから」
そうして登場したiMacには、SCSIもシリアルポートも付いていなかった。
USBポートだけが付いていた。
もちろん続くG3にも付いていなかった。
G4にいたっては、ADBポートすら無くなった。
(ADBポートというのは、Mac仕様のキーボードとマウスを接続する入り口で、これも今はUSBに繋ぐのです)

窓の方には関係ないお話で申し訳ありません。
でも2,3年前にMacを買って、今G4欲しいなあ〜。でも周辺機器が使えなくなるなあ〜ど〜しよ〜と悩んでる方のために、私が周辺機器でどんなにひどい目にあったか、ちょっとお話しさせて下さい。

わたくしは3年前にノートパソコン2400を買いました。
一年前画像ソフトを入れてH.P.作りを始めたこともあって、周辺機器といわれるものをほとんど買い揃えておりました。ノートの分際で、こんなに買うべきではなかったのです。が。いずれはデスクトップを買って、それに繋いで活用しよう。SCSIがUSBになっても、きっと変換アダプタが出るだろう。SCSIとUSBなんてただのアルファベットの違いだから、きっと使えなくなるなんてことはない。そう信じておりました。ビギナーとは悲しいものです。

周辺機器を接続する入り口は、MOやスキャナを接続するSCSI、T.A.やプリンタを接続するシリアルポート、Macの場合キーボードやマウスやタブレットを接続するADBポートに分かれます。

まずSCSI(これはFireWireとかいうものになるらしい)。
これまでノートだったのでいろいろ場所を変えて使っていて、MOやスキャナ(さらにはCDーROMまで)を繋いでは外し、外しては繋いで、デイジーチェーン(複数のSCSI機器をケーブルで繋げて最後の機器にターミネータというのをはめるというシステム)というのをやっておりませんでした。

G4はSCSIポートはないが、内部にSCSIボードを取り付けたので(6000円)、そこにMOとスキャナをデイジーで繋いでこれからは好きなときに使えるんだと思っていたら・・・デイジーができなかった。MOは反応するんですが、どう繋いでもスキャナが応えない。でもスキャナだけ繋ぐとちゃんと反応する。ということは、原因はMOとスキャナを結ぶケーブルの不備か、MOに付いてるディップスイッチのターミネータ設定。でもディップスイッチの設定が分からないし、MOとスキャナを結ぶケーブルを新しく買って、それでまた繋がらないとン千円損するし・・まっいいか。今までと同じことやればいいんだから・・って、何のために新しいデスクトップ買ったんだか。

シリアルポート(別名モデム・プリンタポート)はUSBになるが、これが無くなったおかげで、T.A.(ターミナル・アダプタ)とプリンタが使えなくなりました。
USB-シリアル変換アダプタというのがあるんですが、一万三千円。くく。ウチはISDNなので、G4に付いてる56kbの内蔵モデムだけだと接続もできないのです。今のところT.A.のアナログポートにくっつけて使っていますが、ISDNより遅い。当たり前。何のためにISDNにしたんだろうと考えると、あ、そうか、インターネットをしてる時に電話がかかってきても受けられる(笑)。

ADBポートですが、USBキーボードとマウスはG4に付いてたんですが、WacomのIntuos-600という、ペンでギュッと押すとものすごく敏感に反応する優秀なタブレットを持ってたんです。これから大活躍だ!と思ったとたん使えなくなった・・。
タブレットはどう変換するんですか?と聞くと、そのための変換アダプタも出てますが(やはり一万数千円)、動くか動かないかは賭けです。と言われました。私賭け事は嫌いです。
USBに移ってもフォローがあると思って、ずっと使い続けるつもりで三万円もするIntuosを買ったのに、こんなことなら投げ売りのアートパッドにしとけばよかった・・。

その上、今まで使ってたソフトをG4にインストールする過程でバクダンの集中砲火を浴びて瀕死の重傷を負いました。
Mac OS 9でMac OS 拡張 HFS+(Hierarchical File Structure Plus)でフォーマットしたシステムには、たいがいのソフトは合わないようで。ノートン先生、ATOK、PhotoShop、B's Crew等々、8.5で活躍していたソフト部隊がつぎつぎと目の前で討ち死に・・(涙)
インストールとアップデートがフロッピーのものもあって、これどう入れたらいいんだろう。もういっそ最新バージョン買ったるわいと・・周辺機器の買い換えとソフトのアップデートで、G4以上のお金が飛んでいきそうです。私のサイフも満身創痍・・(嘆息)。

注;これらすべては2400だと今までのように使えます。
でもそれが不便だからG4買ったんですよおおぉ・・・