これまで長く漫画家をやってきたが、自分でもやっぱりヴァレンチーノ・シリーズのカラー表紙が一番キレイだと思う。

それはちょうどLUMAのカラーインクを使い始めて、日本画絵の具と併用しながら、カラフルで好きなカンジのカラーを描けるようになって、喜んで集中的にいろんな絵を描いてた時期でした。

それに読み切り連載なので、いつもカラーが付いたのです(笑)。
連載だと巻頭を争うような作家ではない限り、カラーが付きません。
たまたまアンケートがよかったり、編集者が気まぐれを起こしたりすると、突然付きます(笑)。
白黒でアップアップしている中で、突然降ってきたカラーに二、三日時間を取られると、あとのスケジュールが押してしまって大変なことになります。
それでつい流して描いてしまうことが多くて、どうも「作品」としてカラーを描くという気分で描いたカラーは無かったように思います。

だからまとまって、集中して、LUMAのカラーインクという印刷界で発色ナンバーワンの媒体を使って(プラス日本画絵の具)、同じトーンのカラーイラストを描けたこの時期は特別だったと思うし、自分でもこの頃のカラーワークはちょっとなかなかじゃないの、って好きな絵が多いのです。

そういう「ヴァレンチーノ・カラーワーク」をお楽しみ下さい。