たまゆらに移ろう春の

なにゆえにかくも美しきかな

いざやもろびと 喜びの時は今ぞ

明日くるものの定かならねば

(ロレンツォ・ディ・メディチ)

フィレンツエにあるサン・マルコ修道院というのは、今フラ・アンジェリコ美術館になっていて、部屋に展示されている彼のタブローのみならず、廊下や部屋の壁がすべて彼のフレスコ画で飾られているという、タンティ・ビューティフルな美術館です。
ここはやがてサボナローラが院長となり、ルネサンスの覇者メディチ家に反旗を翻すことになるんですが…。

それはそれでここではさておき。
フラ・アンジェリコは「天使のような僧侶」という意味で、彼はじっさい僧侶で、清明で無邪気でこれこそ天使〜!ってカンジの、これぞイタリア、これぞルネサンス!って絵を死ぬまで描き続けました 。
装飾的で、不協和音が全くない音楽のようで 、彼の絵を見ていると天国の幸せとはこうなのだという調和に包まれて、幸せな気分になります。

ところが当時のフィレンツェは、文化的に爛熟して、若者たちはその肉体を美しく装飾しつつ、いかに露出して人目を引きつけるかというファッションに血道をあげる世界一の「退廃の都」だったそうです。

どうも私の描く天使は、ちょっとバサラ…?