森川久美の自己紹介

 

 

昔むかし 白泉社の「花とゆめ 増刊ムフフ号」(1976年)掲載の「特別休暇」でデビュー。
三作目の「青色廃園」が「LaLa」の創刊号に載りました。
それからたくさんの たくさんの時が流れて、小学館、角川書店etc.さすらいの漫画家となりました。

「Lala」白泉社で描いた作品 「ヴァレンチーナ・シリーズ」
「南京路に花吹雪」ほか
「プチフラワー」小学館で描いた作品 「Shang-hai 1945」
「ウェスト・エンド物語」 ほか
「ASUKA」「歴史ロマンDX」角川書店で描いた作品 「イスタンブル物語」「アズ・タイム・ゴーズバイ」
「信長」「エリザベート」「ジークフリート」ほか


描くものは歴史物が多いです。

18まで暮らして、今また住んでる金沢という町がどうもあまり「モダン」ではなくて。

高校の頃、優等生が「三太郎の日記」を読んでて(誰だ、この作者?)
文化祭、体育祭、合唱コンクール以外に「寮歌祭」なんてのがあって(金沢には旧制四高があった)、
夜のファイアーストームは女人禁制とか言われて、
「二二六事件の時、ぼかあ雪の中でそれを見てたよ」なんて話をしてくれる先生がいて、
時代錯誤な環境で育ったせいかもしれません。

高校を卒業したあと、東京都杉並区の大学に入学して、4年の時に投稿した作品が入選してデビュー。

ずっと中央線と井の頭線の沿線に棲息しておりましたが、漫画家、アニメーター、イラストレイターがやたら多くて、ヤクザものにはとても暮らしやすい地域でした。
母の病気で1985年に帰郷して以来、ずっと金沢です。


作品についてはWORKSBOOKSをご覧下さい。
昔のものは整理できなくて最近のものしか載っていないのですが。
そのうちちゃんと整理して作品リストや単行本リストも上げたいし、イタリアものや上海もののコーナーも
作りたいと思ってはいますが、今のところその日その日を送るのに精一杯です。
ホームページってホント〜!に大変です。

どういう漫画を描くかはこのHPをすみずみまで見ていただくと、なんとなくお分かりいただけるんじゃないかと思います。


使用画材
アイシー漫画原稿用紙
ペン先 人物線は調子のいい時のタチカワの丸ペン、それ以外のときはゼブラのGペン
背景と効果はゼブラの丸ペン
インク KAIMEI ドローイングゾル-K
修正液

ライオンのミスノンとドクターマーチンのブリードプルーフホワイトを併用

ベタとホワイト筆 ナムラの面相か白桂。金盛堂のゴシック面相(Loftで売っている)
カラーの紙 BBケントボード(細目)
カラーの筆 Rowneyの水彩筆 Series.46 Kolinsky Sableは良い筆ですが、日本の画材店では扱っていないので困っている。
使用絵の具

Lumaのカラーインク、Winsor&Newtonの透明水彩、リキテックス、日本画絵の具を取り混ぜて使っています。
カラーの主線はむかしはWinsor&Newtonのカラーインクを使用。これがいつのまにか水に溶けるようになって、今はHolbeinのカラーインクの「セピア」や「ブラック」を混色して描いていますが、W&Nの微妙なセピア・ブラウンは出ません。


好きなもの

お芝居を見ること。むかしの劇団四季、宝塚、小劇場、蜷川幸雄、歌舞伎。
好きな劇作家はシェイクスピアと鶴屋南北。
井上ひさしさんの舞台も好きです。「ひょっこりひょうたん島」のころからお世話になっています(笑)。
作品がどうこういうより、劇場という空間に身を置くことが好きみたいです。

本。小説はチャンドラーやライアル、エルロイなどのハードボイルド以外はあまり読まず、歴史書やドキュメンタリーばかり読んでいます。

美術館や展覧会に行くのが好きです。
ファインアートと漫画の絵はまったく違いますが、絵で表現するということからなにか刺激を受けるのか、単に好きなだけか(笑)。ギリシャの彫刻家たち、ドナテッロ、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、レンブラント、モロー。印象派で好きなのはモネ。カンディンスキーなどのバウハウス周辺のデザイナーたちも好き。

水族館や博物館や動物園に行くのも好きです。なんだか心がなだらかになります。

映画。「風と共に去りぬ」「カサブランカ」「ティファニーで朝食を」「俺は待ってるぜ」「山猫」「スター・ウォーズ」「ゴッド・ファーザー」「天国の門」「ライト・スタッフ」「ギルバート・グレイプ」「プリンセス・ブライド・ストーリー」「ワンス・アポナ・タイム・イン・チャイナ」「バットマン2」「スモーク」「L.A.コンフィデンシャル」「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」「ブラックホーク・ダウン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」…好きな映画の一部。

仕事中はいつも音楽を流しています。ステレオセットはこちらを参照のこと。
アーノンクール。サヴァール。それ以前の地中海音楽、ヴィヴァルディやバッハなどのバロック音楽。トスカニーニが指揮するヴェルディやの〜天気なベートーヴェン。ペルシャやトルコやアフリカの民俗音楽。日本の懐メロ。1930年代のポピュラーソング。アフリカンリズムがアメリカ大陸に渡って作り出したブルースやジャズ。サンバやルンバやマンボやサルサなどのラテン音楽。

好きな食べ物はトマト、にんにく、香草、しょうが、ねぎ、寒ぶり、オムライス。
低血圧なのでとにかく血行が良くなる食べ物が好き。地域的には中国、ヴェトナム、
トルコ方面が好き。
でも自分で作るのは焼き魚と煮物とおひたしと納豆と冷や奴という、完全に日本食党です。
地元で捕れる食品が一番おいしいから。地産地消。

お酒。ビール(ギネスとエビス)と赤ワイン(イタリアとスペイン)と日本酒。
おいしいものをいただくときは、なるべくその地の地酒(ワインでも日本酒でも)と一緒に食すようにしています。
おいしい魚が捕れる海とか湾とか、おいしいお酒を造るワイン畑とか、造り酒屋とか、そこにおいしい水を供給する川とかも「世界遺産」として保護してほしいものだと思っています。
おいしいものをおいしいお酒とともにいただくのは、人が幸せに生きていくために必要不可欠なコミュニケーション・ツールですから。

サッカー・ファンです。イタリア。というより、イタリア人がサッカーで遊ぶ「遊び方」が好き。
W杯で応援するのはオランダが多い。でも一番成績が体にこたえるのは日本代表…。

旅行も好きです。でもものぐさだからなかなか行けません。
むかしはアジアやヨーロッパにばかり行ってましたが、最近は日本ってどういう国なんだろうと、
国内を旅行することが増えました。

昔から港町が好きです。上海、横浜、ヴェネチア。
違うものがそこで出会い、そこから旅が始まる場所だから。

昔あって今は無くなった国にとてもひかれます。
エトルリア、古代ローマ、ハプスブルグ、満州、南ベトナム。
国とは何なんだろう。国がなくなるということは、いったいどういうことなんだろう。

遺跡にころがっている石に座って、むかしはここにも人が生きていたんだなあ。
彼らはいったいなにを考えていたのかなあ。とボーっとノスタルジーに身をひたしながら、
「現在」を考えることが好きです。

歴史への関心も、私にとってはそういう「異国」への旅なのかもしれません。


1997年に初めてパソコンを買って、
パソコン通信で遊んでるうちに、インターネットの時代が来て、
1999年の一月に「Photoshop」を入れたら画像を作るのが面白くなって、HPを作りました。

最初に買ったパソコンは PowerBook 2400。
以来、ずっとMacです。

 

 

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