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ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

ベートヴェン
交響曲第三番「英雄」
Beethoven
Symphony No.3

指揮:ニコラウス・アーノンクール
ヨーロッパ室内管弦楽団
Chamber Orchestra of Europe
録音1990年

WARNER BEST CLASSICS
WPCS-21001

アーノンクールのこのディスクは、ストリングスが軽快に疾走して、音楽ってなんて楽しいんだろう!と明るくカンターレ(歌う)する、「歌って踊れる」ベートーヴェンです。
音楽室の壁には必ず眉間にシワよせたベートーヴェンの肖像画がかかっていますが、 私のベートーヴェンのイメージは「明るくてエネルギーに満ちた人」。晩年は聴力を無くしたりしてツラいことが多かったのに、そういう困難のなかでもあ〜ゆ〜懲りない音楽を作り続けたのだから、基本姿勢が不退転のすっごく明るい人だったに違いない。

アーノンクールのベートーヴェンは賛否両論分かれていて、私もDVDコンパチ(ハンマー)プレイヤーで聞いたときは、軽いベートーヴェンもいいかも、という程度の感想でしたが、LINNでストリングスが透明に響くようになっとたん、うわっ、これはすごい!

アーノンクールの演奏はどんな曲でもこの疾走感と、無駄なく簡潔にテーマを追いつめていく峻厳さが、同居しているところが好きです。


ジョルディ・サヴァール Jordi Savall

カタルーニャの千年の歌
Cancons de la Catalunya millenaria
Planys&Llegendes

指揮:ジョルディ・サヴァール
モンセラート・フィーゲラス(Sp.)
ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ
La Capella Reial de Catalunya
録音1991年

ASTREE ES9937

サヴァールははたして音楽家なのだろうか、と考える。
18世紀に消えてしまったチェロやヴァイオリンの前身のヴィオラ・ダ・ガンバという弦楽器を使って、この人は「風」を奏でます。

ルネサンスや中世の音楽を中心に、世俗曲や宗教曲を発掘して紹介する、スペインの有名な古楽奏者ですが、その演奏の特徴は、神秘的な静寂に包まれつつ、ラテンの情熱に溢れ、洗練されていると同時に土着的で、芸術的でありながら大衆的感興に富むという、ふつうなら対立する要素を何の矛盾もなく溶けあわせるところです。

その融通無碍なリズム、心と一体に動くボウ、深い精神の上に踊りの歓喜をのせて流れる調べは、中世の地中海世界に生きた、サラセンの秘法に通じた錬金術師を思わせます。

彼のCDには駄作がありませんが、彼の生まれ故郷のカタルーニャの中世・ルネサンスの古謡を集めたこのCDは、「風」の響きを一番伝えてくれます。

 

アストール・ピアソラ Astor Piazzolla

タンゴ:ゼロアワー
Tango Zero Hour

アストール・ピアソラ
ニュー・タンゴ・クインテット
Astor Piazzolla
The New Tango Quintet
録音1986年

Nonesuch WPCS-5100

アルゼンチンに生まれて、ニューヨークで育ち、故国の音楽を改革しようとして「タンゴの破壊者」と呼ばれた男と、ロシア系ユダヤ人とアイリッシュの血を引いてニューヨークで先端的なラテン音楽レーベルをクリエイトする男が、深夜のニューヨークのスタジオで出会ったとき、ピアソラにとって「生涯で作り得た最高のレコード」が生まれました。

録音に興味を持たなかったピアソラが、アメリカン・クラーヴェというレーベルに残した名盤といわれる三枚のうちの一枚です。

ブエノスアイレスのタンゴ・バーの喧噪のかわりに、ニューヨークのビルの底にネオンが輝く時、人種も文化の境目もない無機質な町で、狂躁と情熱と官能がはじけます。

タンゴがこんなにハードボイルドな音楽だと、私は知りませんでした。

 

 


あいかわらず脈絡がない上に、シュミが片寄りきってます(^^;)。
なにせCDを「ケータリング酒場」代わりに使う人間なので、どうも「舞曲」が好きみたいです…。
「舞曲」好きの方には、けっこうオススメ盤かもしれません。

 

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