1998 World Cup France
June 14

8時起床。
このアパルトマンには立派なバスタブがある。ありがたや。
バス付きホテルにはこだわらない方だが、やはりシャワーだけでは筋肉疲労が取れないと、午前中ずっと湯舟につかっていた。つくづく日本人だ。

Teraさんとお昼に待ち合わせて、市庁舎前の大ビジョンで日本×アルゼンチン戦を観戦する。

ホテルの裏のクスクス料理屋さんで昼食。
クスクスは北アフリカの名物料理。チキンやラムのお肉をトマトやキュウリなどの野菜で煮込んだスープを、米の粉にかけて食べる。安くて美味しい。時々無性に食べたくなるが、ボリュームが日本人スタンダードを越えている。肉の量かな、それとも使っている香料がキツイのかな。

チュニジア人のご主人は「残すな!これを全部食べたら、日本はアルゼンチンに勝つ!」とハッパをかける。
「チュニジアも明日イングランドに勝つ!」と気炎を上げる。
胃弱の日本人はやっぱり全部食べられなかった。
確かに日本人は体力に負けるよとブツブツ言いながら市庁舎広場に向かう。チュニジアも2ー0でイングランドに負けたところを見ると、問題は体力だけではないらしい。

広場には数十人の日本人サポーターと、数十人のアルゼンチン・サポーターがいた。
昨日までパリを埋めていた日本人観光客は全員トゥールーズに移動したらしい。
パリ在住の日本人が多かったようだ。

 

 

日本サポーターではないといいながら、一応リュックからレプリカ・ユニフォームを出してシャツの上に着る。買ったばかりの袖に縄文の炎のついたあのタイプ。だって、W杯観戦に来て、ほかに着る物はないだろうと言い訳しながら、どこかで奇跡を願う。
でも奇跡を期待するのはズルイ。
勝つものは勝つだけのことをやっているから勝つのだ。
算数の得意な日本が、勝つための計算を間違えているのは、この前に日本代表の数試合を見ていて分かっていた。

いい試合をしていることは分かった。
騒いでいたアルゼンチン・サポーターはだんだん静かになり、後半は通りがかりのフランス人が取り巻いて、その数がどんどん増える。「日本はなかなかやるじゃないか」というところだ。
そう。いいサッカーはしてるんだ。
でも勝てないんだ。
1ー0でアルゼンチンの勝ち。

一緒に応援しながら見るのはTVで一人で見るより楽しかった。

レアールを散歩してBellevilleに帰ると、お惣菜屋さんやパン屋さんがお休み。
そうか今日は日曜だ。
中華のテイクアウトを買って夕食。
はてさて、これから私は一体どうなるのだろうと思いながら、TVで試合を見ていた。

 


ヤback

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