この話は三人が三様のル・サンチマンの中で生きていく話です。
そもそもは、たぶん20年以上前、まだ学生時代、映画「キャバレー」を見たことに始まります。
確か当時でリバイバルだったと思うけど。
その前にルキノ・ヴィスコンティの映画「地獄に堕ちた勇者ども」なんてのもありました。好きじゃなかったけど目が離せない映画ではあった。
大島弓子さんの「さようならヘルムート」という名作も思い出します。何となく当時の気分でした。
でもその頃「チェーザレ・ボルジア優雅なる冷酷」(塩野七生)に熱中してた人間には、どうもドイツは遠かった。固かった。テーマ的にひかれてもビジュアル的に魅了されなかった。あの頃私は感覚的に気難しかった。
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数年前「ワイルド・スワン」(ユン・チアン著 講談社刊)を読んで、毛沢東ってヒトラーに似てるなあと思いました。
ヒトラーは死んでないんだなあ。
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