シメール CHIMERE
 

 

2003年3月12日発売

 

 
講談社漫画文庫
 

ISBN4-06-360494-2
C0179

 

 

680円(税別)

 

 
初出
 
『月刊LaLa』(白泉社)
1978年8月号〜1979年4月号
 
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パリ有数の実業家の家に生まれ、幸せな少年時代を送っていたイヴ・ラクロワ。
しかし悪徳実業家クラマールらの陰謀によって両親を死に追いやられた彼は、幼い胸に復讐を誓う。
二十年後、パリの舞台に彗星のように現れた一人の俳優は
その輝く美貌と演技で、悪の華パリの話題をさらい、その中心となる。
彼こそはとある後見人を得て、旅芸人から一流の役者となり
両親の復讐のためにパリに戻ってきたイヴ・ラクロワだった…。
世紀末のパリを舞台に描く、華麗なる復讐劇…!

 

 

 

 

 

 

 

復讐劇です。
「モンテ・クリスト伯」です。
ついでに「雪之丞変化」(三上於菟吉)が好きだってことは、読んだ方はすぐ分かるくらい、やたら女装の麗人が出てきます(笑)。

「シメール(噴火獣)」というのは作中にも出てくる通り、頭はライオン、体はヤギ、シッポは竜のギリシャ神話に出てくる怪獣で、キマイラ、キメラというと、ああ、あれかとお分りいただけるかな?

フランス語で CHIMERE。最初のEの上にチョンとアクセント記号が付きますが、ウチのパソコンはフランス語の言語ソフトを入れてないので付けられません。ごかんべんを。

初めての連載で、タイトルが思い浮かばないで「う〜ん、う〜ん」とうなっていたら、フランス文学をやっている友人が「こういうの、どう?」って教えてくれて、「それでいこう!」って飛びつきました。
世紀末パリで流行っていた意匠らしいです。

「CHIMERE 怪物」には人々の空想、妄想の結集という意味もあって、私はその頃、舞台の上の役者さんはホントーに「化け物」だなあと思っていて、それは今も変わらないんですが…。

見返しますと、表情の一コマ一コマ、シーンの一瞬一瞬を描くことに命を賭けているのが自分でも分かって、「ああ、いい絵描いてるな」と感動したりもして、こういう絵は今はもう描けないな…と思います。

違うかたちで「化け物」を描きたいな、描けたらいいなと思っています。

 


 

 

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