ハプスブルクの人々
19世紀ハプスブルク家の「困ったちゃん」エリザベートと
その息子ルドルフについて歴史的背景と実像を解説。
なんて大げさなものではありませんが。
参考資料解説も付けました。

ミュージカル「エリザベート」について
ン十年来の宝塚ファンの私の「エリザベート」という作品と
宝塚に対するオマージュです。

「エリザベート」観劇レポート(3p.)
1996年5月22日発売「歴史ロマンDX初夏の号」に掲載
ほんの3ページでプログレッシブをかけてはありますが、重いです。
7〜90KBあります。
ご覧になる方はどうか根性と寛恕の念をお持ちの上・・(^^;)。 


これは1996年宝塚大劇場で雪組の初演を見たあと雑誌に載せた漫画レポートです。
当時のキャストは
トート:一路真輝、エリザベート:花総まり、フランツ・ヨーゼフ:高嶺ふぶき、
ルケーニ:轟悠、ルドルフ:香寿たつき(少年時代:安蘭けい)、ゾフィ:朱未知留。

東京公演も見たんですが、当時の東京宝塚劇場は大劇場に比べると設備が悪く、
オーケストラも合唱も音響が悪いし、何よりライトが暗くて一路さんの黄泉の帝王の
輝く銀髪がジミで、大劇場ほどの迫力が見られなくて残念でした。
最新最高の設備が無いと、ああいうケンランゴーカな「一夜の夢」は見られないのですね。

ミュージカルが好き、宝塚が好き。「エリザベート」が好き。漫画化で関わったことと関係なしに、あの作品が大好きです。
これはミーハー演劇ファンのキャアキャアレポートです。
コミックス「エリザベート」の後ろに収録したかったんですが、もうコミックスが出たあとで、どこにも収録されていないので、Webページでお読み下さい!


じつは今度宝塚でやるミュージカル「エリザベート」を漫画化しないかとお話があった時、
漫画と演劇の「文法」とくにミュージカルのそれは、小説や映画のそれと比べてもあまりにも違うので、最初お断りしました。

でも今は、この企画でウィーンに行き、そこでいろいろな方とお会いしたり、
「エリザベート」という素晴らしい作品とある関係を持って
それに夢中になれたということを心から感謝しています。

演劇自体がプロデューサーや脚本家や役者さんや衣装さんや大道具さんが力をあわせて作る総合芸術ですが、「エリザベート」の日本公演を成功させようと、ウィーンの人も宝塚の人も心を合わせて(ビジネス以外に、オーストリアの人は日本びいきが多いようです。ロシアが嫌いなのかしら)、いろんな人の才能と心がひとつになって国際的プロジェクトに結晶するのを側で見ているのは、いつも部屋で一人で仕事をしている人間には新鮮な感動でした。

本当はルドルフが主役の話を描く予定があったのですが、ちょうどその時宝塚からお話があって「エリザベート」を漫画化することになって(雑誌は売れないと潰れますから(^^;)、そのネタを「エリザベート」に入れてしまったので、オリジナルの方は描けなくなりました。
ルドルフとハンガリー貴族アンドラーシがオリジナルのキャラクターで、トートとエリザベートが(母親として出たとは思いますが)後から付け足したキャラクターです。ちょっと愛情の差があるかもしれません(笑)。

一ファンとしてミュージカル「エリザベート」をこれからも見続けていきたいと思っていますが、漫画「エリザベート」も一緒に読んでいただけると嬉しいです。

 


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