ヴァレンチーノ・シリーズ
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昔、「ヴァレンチーナ・シリーズ」という連作を描きました。 このたび竹書房さんが「ヴァレンチーナ・シリーズ」の文庫本を出したいと言って下さいまして、「ええっ、あのようなものを〜」と恐縮していてたんですが、昔の作品を忘れずに、出しませんかと言って下さる方がいるのはありがたいことなので、お受けすることにいたしました。 |
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歴史コメディといっても時々シリアスにもなりました。 「花のサンタマリア」とはフィレンツェの花の聖母寺、サンタマリア・デル・フィオーレ寺院のことです。 政治と宗教が深くからむので(イタリア・ルネサンスにこの両者は避けて通れませんが)当時の私はこの物語を描くにはホントにまったく呆れるほどの力不足で、描ききれなかったなあとのちのちすごく後悔して、そのぶん記憶に残っているし愛着もある作品です。 なにせ描いたのが20年くらい前で、白泉社から出ていたコミックスはとっくに絶版になり、 この本を買って下さる方はむかし読んでいた方なのかな。 いろいろ気に入らないところや「Siii〜t!」と叫んで埋まるための穴を掘り始めるところもありますが、いろんな時期、いろんなモチーフで描いた作品がぜんぶで七つ。 |