back ●モンゴルへ行きましょう●  

 もうずいぶん前のことですが、長崎大水害というのがありました。そのとき、長崎は水害にもあったのですが、もう一つ泣きっ面に蜂の仕打ちを受けました。それは長崎方面への旅行取りやめによる観光収入の激減でした。長崎といえば観光立県でもあります。それが、大水害のために、影響のなかった数々の観光名所までが訪問客が減りそれによる収入減に泣きました。被災地見舞いなどしてもしょうがないと思った人が多かったと聞いています。台湾地震の後、台湾への旅行者がやはり激減したことも記憶に新しいところです。
 今、それと同じ状況がモンゴル国では起きようとしています。モンゴル国のドントゴビ県などでは異常な寒波(ソド)のため270万頭もの家畜が凍死し、たくさんの遊牧民が被害を受けました。街にはストリートチルドレンがマンホールに住み着き、マンホールチルドレンなる言葉まで生まれました。前記は産経新聞が、後記は朝日新聞が大きく報道しました。他のマスコミもこれに追従してモンゴルの大変さをPRしました。私も毎年モンゴル国立孤児院など訪問して交流しておりますので、モンゴルの子どもや遊牧民支援のためのコンサートや講演をしております。が、一方、これも毎年実施しておりますモンゴル文化交流旅行につきましては、見合わせたいとのイメージを持つ人が多くなってきています。日本の4.2倍の国土の中で起こったことをどうしても全部ととらえてしまうわけです。モンゴルでは観光収入が頼みの綱であるのです。例年以上に行ってあげねばならない時に行こうという人までが控えてしまうのです。モンゴルでは数年前にも森林火災が発生しそれが大きく報道されたために旅行を控えた人がでたことがあります。森林地帯の他はほとんど何もなかったのにです。今回も寒波、孤児の問題はあっても、モンゴルへの旅行には何ら差し支えがありません。そのことを訴えたいと思います。
 みなさんも何か紹介できるところがありましたら、本当にモンゴルのことを考えるならモンゴルに行ってあげる人を安心させるように。そしてたくさんの人がモンゴルを訪れますように力を貸してください。私も支援の活動は続けますし、今年も予定通りモンゴルには参ります。そのときにお土産の一つでも多く持っていけるようにみなさまのご理解をいただければ幸いです。

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