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芳紀66歳
自動車学校てんやわんやのてんまつ記(14)


私は、「ルーム、サイド、合図、目視(もくし)」と口の中でブツブツとなえた。
「なんと難しいことをやるのだろう、これをできるのは天才だわ!」
これは、走っている前方が道路工事をしているという設定のときだ。道路工事の横を通る前に「これだけのことをせよ」というのだ。もちろん自動車を走らせながらである。ゆっくりと動作をしていると、たちまちのうちに道路工事現場を通り過ぎてしまいそうになる。
ちなみにルームというのはルームミラー、サイドというのはサイドミラーのことだ。
この前エンジンブレーキを覚えたと思ったら、今度は前方に障害物があるときの通り方。なかでも、目視は特に難しい。とにかく言われたように、横後ろ方向を見るのだが、私の目は何も映していないのであった。それだからといって、「見えていないのに、見えてる振りだけしているんです」とは言えないではないか。しかししかし、(場内だから良いようなものの、これで道路に出て、ホンマに私は走れるんやろか?!、どうしたら良いのだろう!)と私は、心の中でつぶやいた。
こんな私でも、ちょっとだけ自慢できることがある。『S字』と『クランク』は、どういうわけか、難無く通過することができたのだった。「良かった良かった!」である。
ここで、私は、先生とか教官とかいう言葉を使っているけれど、自動車教習所では指導員という言葉が使用されている。だから本来なら「指導員」と書くのが本当かもしれない。しかし、私にとっては、先生であり教官という存在なのである。指導員などというと、なんだか私にはピンとこない。
そもそも指導員とは、どういう時に使われているのであろうか? 知りたくなった私は、つい先ごろ購入したばかりの『電子辞書・広辞苑』で引いてみた。出てこない。「あれれ!?」である。
そこで今度は、わたくし愛用の『岩波国語辞典・第二版』で引いてみることにした。ここでは[しどう=指導]とあるが、[しどういん=指導員]というのはなかった。[しどう]のところに、「学習_」「_性」「_者」などと例が上がっていた。これは、結婚して初めて本屋にいったときに買った辞典なので、そうとうの年代ものであるが……。子どもが使っていた『旺文社・国語辞典』では、「_原理」「_主事」「_要領」「_要録」であった。
ということで、教官、先生を使わせてもらうことにしたいと思っている。

 

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