「くるくる」は「句る句る」、つまり俳句のページでございます。

2009年
俳句を詠む心のゆとりを!

  

万緑や たて笛の子の指ほそき

遠足の子ら ぴーちくちゅ つばくらめ

子どもの句、ふたつ。

本当に緑がきれいな季節ですよね。
道を歩いていたら、たて笛の音が聞こえてきて・・
あの音の明るさは新緑にぴったりくるなぁ。きらきらだなぁ。
そんなことを思っていたら、句が生まれました。
ああ、ひさしぶり〜!

ふたつめの句。
ある朝、駅で遠足の子どもたちが列を作っていました。
なんとも騒がしいこと。
瞬間、「餌をねだるつばめの子」を連想してしまいました。
あはは。

(2009.5.17 記)

  

ばあちゃんの教えを守る 焼きみかん



子どもの頃、家には練炭火鉢というものがありました。
その上にみかんをのっけて皮が真っ黒くなるまで、転がしながらじんわりと焼くのです。
おばあちゃんが教えてくれました。
焼きみかんを食べると風邪を引かないんだそうです。
アツアツのみかんの皮をむき、はふはふしながら食べると、
口に広がるほろ苦さと甘酸っぱさの混ざりあった複雑な味わい・・・
陶製の火鉢の肌触りまで思い出します。

  

軒下の玉ねぎ重し 冬の海



妻の実家は、海が見える場所にあります。
左手の方に、ほんの小さな島が見えます。松の木が数本生えているだけの小島。
「小さい頃はね、あれがハワイだと思っていたんだよ(笑)」
と妻が言うのがおかしくて、
でも、子どもならそう思っても不思議はない形だなあとも思ったのを覚えています。

(2009.1.5 記)

  


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