私がCISを選んだ理由


太陽光発電を始めようと考えた時、通常はシャープ、京セラ、三洋、三菱が候補に挙がる。
もしくは飛び込みや、住宅会社の営業が薦めるメーカーの範囲で考える。

私の場合は小さな買物をするにもよく調べて納得した物しか買わない。
どうでも良いものが身近にある事が嫌なのだ。
当然太陽光発電システムに付いても何年も前から色々調べたり検討していたが、まだ納得が
行く物が無かったので設置するのは当分先だと思っていた。
その時から期待していたのがCISなどの化合物系の太陽電池。その頃はまだ家庭用として本格
的な販売が始まっていなかったし、効率の面でもまだ不十分だと感じた。しかし、その頃から
将来これは有望な技術だと確信し、本格的な量産が始まる事を待つ事にした。

そして、2009年秋。補助金も再開し、余剰電力の買い取り価格も倍額の48円を10年保証す
るという好条件に、そろそろどうだろうと再検討。昭和シェルソーラーのSolaCISを第3工場の
稼働を待たずに導入する事に決めた。


昭和シェルソーラー(現 ソーラーフロンティア)
CIS薄膜太陽光発電パネルの特徴

1. ソーラーセルの劣化が少ない
10年以上屋根の上にあって元気に発電を続けてもらう為にはこれは大事。
2002年に打ち上げられた安価な民生用機器を宇宙で使えないか実験した衛星「つばさ」に
載せられた太陽電池の中で、一つだけ明らかに他のものと異質な放射線劣化データを示して
いるのが「大面積Cu(InGa)Se太陽電池」。昭和シェルが製造したものだ。これだけグラフが
ほとんどまっすぐ。この結果から10%劣化する時間を計算すると約700年後!だそうだ。
そこまでの製品寿命はいらないが、劣化しないのはうれしい。
これはアニール効果によって劣化が自己修復される為らしい。
更には工場出荷時よりも、光に当たっている事でその後出力がアップする光照射効果があり、
劣化どころか発電量の増加も期待出来る。

2.広い光波長域で発電が可能
シリコン系の太陽電池に比べて紫外線、赤外線でも発電可能。
紫外線から青色の光でよく発電するという事は、薄曇りなどの散乱光でもよく発電するという
事だし、赤色から赤外線の光なら朝日や西日でもよく発電するという事。
我が家のように南面より東西面の方が広い寄せ棟屋根にはありがたい特徴だ。

3.環境負荷が小さい
エコだエコだと言って製造段階で莫大なエネルギーが必要なら、それは地球環境にやさしくな
い。CISなら製造の為のエネルギーを造り出すエネルギーでもとを取るのに必要な時間
エネルギーペイバック(EPT)が0.9年と一般的な多結晶シリコンタイプの1.5年に比べて短い。
そして昭和シェルソーラー(現 ソーラーフロンティア)のCISの場合カドミウムなどの有害
物質も含まない。他の多くの化合物系が有毒物質を必要としている中、これも特筆すべき特徴
だと思う。

4.安い
これだけ優れた特徴を持った太陽電池だが、製造工程が少なくシリコン系より安い と、言いた
い所だが現状は同程度。生産規模が拡大すれば必ず安くなる。

5.世界を狙える技術
国内の主要な太陽電池メーカーが国内の販売環境に特化した製品を開発し、国内シェアで満足
しているのに対してCIS薄膜太陽電池はそのユニークな技術で昭和シェルは世界シェア10%を
目指している。また、それを実現する為の大胆な投資を行っており、本気度がうかがえる。

これらの特徴があるが発電効率では多少劣る。狭い屋根には十分な数が載らないかもしれない。
しかしパネル自体が小さいので我が家の寄せ棟屋根にはジャストフィットで40枚、3.4kwを
載せる事が出来た。効率の悪い3面設置だが狙い通り、いや、予想以上の好成績をあげている。
見た目も美しく、大変満足している。