前世紀前半、祖国日本に見放された一人の芸術家がフランスにいた。
この日記はその芸術家、藤田嗣治に魅せられた貧乏サラリーマンが
無謀にもコレクターに成らんとする苦難の記録である。
尚、本人は結構幸せらしいが、寄付は随時受付中である。


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2006.04.01   <藤田嗣治展&藤田講座 3/3>
一昨日、藤田嗣治展を見に行ったが、それは近藤史人さんの藤田嗣治講座の最終日でもあった。
こういった講座を受けるのは初めてで、それまで自分がNHKの講座を受ける事があろうとは夢にも思って
いなかったが、好きになってしまいそう〜。なかなか面白い。自分は話すのも文章を書くのも苦手だが
人の話を聞くのは好きだ。今回の講座は近藤さん御自身も言ってらっしゃるように私は美術家ではない
ので、、、、というところが素人の私にはとても共感が持てた。戦争画についても私の感じていたのと
同じような受け取り方で、なんというかホッとした。他の人の講演も聞いてみたい気もするが、きっと、
家のお嬢ちゃんたちの何処が行けないのよ!と暴れるといけないから止めにする。

そもそもフジタの講座を受けたのは聞いてみたい事があったからだった。結局、聞く事は出来なかったが。
最後に挨拶をという時に聞こうと思っていたのが、気がついたらなぜか家のお嬢ちゃん自慢をしていた。(笑)
全く親ばか丸出しである。(恥〜)

聞きたかったのは君代夫人の事だ。
色々激しい噂があるが、藤田が亡くなってから一人で色々な事に立ち向かわなくてはならず、どんなにか
大変だったことだろう。何より憎しみを抱き続けた人生は辛くはなかったか? 楽しい事はあったのか?
周りに藤田を理解し親身になってくれる人はいたのか? そして今現在お幸せで過ごしていらっしゃるのか? 
同じ女性のせいかとても気になるのだ。

そんな私の?を知ってか知らずか帰りの車の中でEMHが言った。
『近藤さんは一人の女性を幸せにしたと思うよ。』
そうかもしれない。君代夫人は今、お幸せかもしれない。近藤さんの本が出版され、画集が出、藤田を知る
人が多くなった。展覧会は成功するだろう。

さ〜て、藤田展、今度は何時行こう。



2006.04.02
今までクリアー・フォルダーって買った事が無いので解らないのだが、これっておしゃれ?



絵画のクリアー・フォルダーって恥ずかしくて使えないと思っていたが、結構良いではないかと思った。
特に子供の絵のはおしゃれだと思う。まとめて10枚くらい買って使おうと思っている。



2006.04.05
『藤田嗣治とエコール・ド・パリ』と『猫と女とモンパルナス』、同じと思って買わずにいる人はいない
だろうか?
実は私、『藤田嗣治とエコール・ド・パリ』に『猫と女とモンパルナス』の増補改訂版と書いてあったので
改訂の方は気にせず増補なら買う必要は無いだろうと思ってずっと買わずにいたのだが、古書店で見かけ
表紙が全く違うのが気になって買ってみたら、かなり違う印象のものだった。

一方的に『猫と女とモンパルナス』の方が
中身が少ないのだろうと勝手に思い込ん
でいたら少ない所もあれば多い所もある。
『猫と女とモンパルナス』の方は絵と藤田
の手紙が載っていたりと盛りだくさんで
印象としては逆に多いようにさえ思った。
 写真集        画集+写真集
しかもこの本、ちょっと変わっていた。

この本カッコいいなあ、特に真ん中の黒い所が
カッコいいではないですかと見ると、表紙の
真ん中に発行所名が入っている。表紙に本屋
の名前? そんなことあるのかなあ? と裏返
したら裏にも同じように真ん中に黒い四角が
あって、そこには ”、、、、、、FOUJITA”
と入っている。 ページの順からも箱に入れる
事を考えても出版社名が表紙らしいが、、、、
1ページ側の表紙(箱の表紙側) 最後のページの側(箱の裏表紙側)


2006.04.06
”和楽 ”5月号  ”藤田嗣治、知られざる顔 ”

和楽って書店では売ってないという事なので、ネットで先ほど注文した。



2006.04.09
ユリイカ5月号(4/28発売予定)で藤田嗣治の特集がある。他にミセスの次号6月号(通常毎月7日発売)にも
少しあるようだ。アートトップにもあるらしいが、こっちは号数未確認だ。



2006.04.10
明日から小川憲一さんの作品展が始まります。

小川さんの絵は見ていると優しい気持ちになってきます。
お近くにお越しの際はぜひ覗いてみて下さい。



4/11(火)〜 4/16(日)川村記念美術館 付属ギャラリー
4/18(火)〜 4/24(月)そごう川口店 8階アートギャラリー



2006.04.19
以前、セブンイレブンに文芸春秋は置いて無いだろうって書いたが、あった。一体誰が買うのだろう?

さて、フジタの資料のページを作ってみた。
今開催中の藤田嗣治展の図録にはもの凄くいっぱい資料が載っていて、アップする気がしぼんでいたが、
気を取り直してアップする事にした。ここのは、今現在売っているものや古本屋やオークションで比較的
楽に手に入りそうなものばかりだ。雑誌は載せていない。



2006.04.28



この間アップした資料の中に『岩手のフジタ展』というのがあるのだが、これがちょっと面白い。

展覧会と言っても盛岡トップチェーンという商店の集まりみたいなところ?が主催で、総出品数も46点と
少なく、副題にも”その版画を中心に”とあるようにほとんどがリトグラという小規模なものだ。ただ総
出品数46点の内、36点もが全て個人蔵なのだ。個人的に付き合いのあったと思われる人や、一人で数点
出している人もいるが、個人蔵の大半がリトグラフというところがいかにも一般のフジタファンのようで、
またこのリトグラフがフジタ晩年のものであるのも戦後も変わらぬフジタの人気を裏付けるようで嬉しい。

面白いところでは中に一点、石灯籠!がある。デザインがフジタなのだろうか? 藤田研究の第一人者・
ブイソン女史に報告したくなってしまう。



2006.04.29
ユリイカの発売日は5/1だった。前に4/28と書いてしまった。これを読んでわざわざ本屋さんへ出向いて
しまった方、申し訳ない。私の方はいつの間にか発売されているらしい『アートトップ』vol.209と
『ユリイカ』を買おうと思って、ここのところのドロドロの疲れを押して本屋に寄ったのに両方無く、
更に疲れが溜まり、、、、、
もう一回行こうと思っていたフジタ展、行けるのだろうか? ここのところ大変忙しく、もっとヘロヘロ
のEMHにゴールデンウィークは果たして来るのか?

うっかりしていたが迷宮美術館の放映も間近い。
迷宮美術館 5/1後11:00〜0:00 BSHi
      5/7後11:00〜0:00 BS2


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