前世紀前半、祖国日本に見放された一人の芸術家がフランスにいた。
この日記はその芸術家、藤田嗣治に魅せられた貧乏サラリーマンが
無謀にもコレクターに成らんとする苦難の記録である。
尚、本人は結構幸せらしいが、寄付は随時受付中である。


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2006.01.01
EMHが川瀬巴水の版画を水テープで止めた。

               コレクターの元旦
                



2006.01.02
銀座のビックカメラで加湿器を見た。
去年は気化式一台で間に合っていたのだが、今年は去年より風の強い日が多いせいか、40%を下回
らせてしまった日が何日かあり、気化式と寝室で使っていた湿度の設定が出来るスチームを併用し
ている。ところがスチームの方は容量が小さく一日持たないので、設定が出来て気化式で容量の大
きい強力なやつが欲しいと思っていた。
ビックカメラの加湿器売り場は狭いが大変にぎわっていた。ただその割に買っている人は少なく、
無理も無い機能以前に見た目にヒドく買う気にならない物ばかりだった。唯一、ベンタはカッコは
良いがめちゃくちゃ高いし、フィルターパットが無く交換不要というのは良いが水にハイジェン液
なるものを入れなくてはならないそうで、水を入れる度にそれも入れるのでは面倒だし、お金もかかる。
結局、気に入らないのに無理に買う必要も無いさという事で買わずに帰った。
ってことで今日の第一目標は達せず、お菓子の福袋1個買って帰ってきた。でも、銀座でブラブラは
好き。 いつもわがままごめんなさい。



2006.01.03
ボネコのディスク型2というのを注文した。
フィルターが無く、ディスクを洗えばOKということでそれにした。使っているという人のHPを読むと
洗うのが大変と書いてあるが、今のやつもフィルターを洗って使っていて、それを考えればディスクを
洗うのもそう違わないよと洗っているEMHがOKを出してくれたのでそれを買うことになった。少々
高いが、前の大変高いモデルより安いというのも買う気にさせられた。



2006.01.04
ネットで調べると、、、なんと!ボネコのディスク2、湿度は40〜50%で湿度設定の機能はない!!
お嬢ちゃんたちは湿度50〜55%が好きなのに。なぜか例によって、大事な事を忘れていた。 結局、
今使ってる設定の出来るスチームと併用しないといけないみたい。ダメじゃ〜ん。(私)



2006.01.05
ボネコ、売れていて1月中旬にならないと送れないとメールが来た。いつものパターンだと中旬に
なると手配できませんでした。更に更にお待ちになりますか?キャンセルしますか?というメール
が来る。
大丈夫か? ちゃんと中旬まで待てば来るのか? ってキャンセルはしないぞ。湿度の設定は出来な
くても、それでもやっぱり清潔そうなボネコが欲しい。



2006.01.06
最近バラのシールが減らない。早くレゾネ3が出ないかな〜。3にはたまねぎちゃんが載るはずだ。

ああでも、 たまねぎち
ゃんには他のとは別の特別なバラを用意しようかな?(うへへ〜)



2006.01.14
予想外に早く、12日にボネコが届いた。
床に置いたらコロンとして蹴りを入れたくなった。裏側の水のタンクが安っぽいかなと心配していた
ら反って清潔そうで良い感じ。中はびっくりするくらいシンプルな作りで、清潔そうでカンドー。


スイッチは強、弱、切りしかない。風を強にするとかなりうるさい。弱にするととても静か。静か過ぎ
て、時々水の動く音にびっくりする。
でも、変形の20帖くらいの広さで使っていると弱で十分で、常に50〜55%くらいになっている。お嬢
ちゃんたちにはもってこいの湿度だ。前みたいに2台使わなくても大丈夫だし、換気扇を使っても前の
ようには湿度は落ちないし、水入れが半日に一度が1日一回になった。もちろん天気にもよるのでしば
らくは気を抜けないが、弱にしてボネコ1台でほっぽといて大丈夫な予感。
お嬢ちゃんたちの事を気にしなければ、全く問題なくすばらしいと思う。機能はもちろんコロンとして
いて倒れる心配も無いし、第一かわいくって抱きつきたくなちゃうし。(かわいいぜ、ボネコお〜)
まあ、蹴りを入れたくもなるけど。



2006.01.17
近藤史人さんの『 異邦人の生涯 』が文庫本になった。文庫本の表紙は単行本の藤田の写真から
東京国立近代美術館の肖像画に変わった。
この絵、表紙にとても良いと思う。目を引く絵だ。ちょっと手に取ってみようかなと思わせる絵だと
思う。取ったら読みたくなるのは間違いないのでこれで藤田を知る人がまたずっと増えるに違いない。
私としては、この本には写真の方が良いと思うけど。



2006.01.26
NHK文化センターの講座、”藤田嗣治 パリの異邦人”(講師は近藤史人さん)の一回目を受講してきた。
EMHも私も普通のサラリーマンで、すでに近藤さんの書かれた『 異邦人の生涯 』は読んでいるし、
休みを取ってまで行かなくてもいいかなと、ちょっと迷ったりもしたが、行って良かった。知りたかった
事、知らなかった事が聞けたし、色々情報を得る事も出来たし、見損なっていたNHKで放送されたNHK
スペシャル ”空白の自伝 ”を見る事も出来た。そのビデオもご自身で録画されたものという事で問題
ないという事で、お借りしてきてしまった。

ビデオは途中、君代夫人が出た時、鼻がむずむず、夫人が藤田に対する色々な誤解に対し、藤田は最後
まで、なあ〜んにも言わないまま死んじゃいましたねえとおっしゃっるに至って、迂闊にもついにうる
うるしてしまい、お気に入りのバナナワニ園のタオルを鼻水でヘロヘロにしてしまった。(ばっちいなあ、もう。)



サインも貰ってきた。



2006.01.28
EMHが午後も3時近くなってから20キロ以上先のホームセンターへ行って来るというので、何か急を
要する事でも起こったのかと聞くと、以前に購入してあった『世界図絵』用の箱を改造する為の材料
を買って来ると言う。

そうして出来上がったのがこれ。なかなか良いでしょう?


額装を頼むと多分とても高くなると思うので出来合いのアクリルのケースを購入。ケースは薄い紙を
直接アクリル板2枚で挟むようになっているものだったので、ホームセンターで柱とフエルトを買って
きて、本を空中に浮かせた。箱の下には倒れ防止に狛ちゃんの下にも付けてあるゲル状の ”Gマット”
を付けた。カッコ悪いけど見た目じゃない大事な事なので、中に防虫香も入れた。調湿剤が必要だが
在庫が無いのでそれは今度。



2006.01.29
今日、1月29日は藤田嗣治の命日だ。
命日に際し改めて誓う。清く正しくコレクター道に精進する事を。



2006.01.30
早速会社の帰りにホームセンターに寄ったが、調湿剤は無かった。あるのは防虫剤ばかり。
仕方ないので狛ちゃんから1個もらって入れた。


ちょっとカッコ悪い。
   『見た目じゃなあ〜〜い。見た目じゃなあ〜〜い。』


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