前世紀前半、祖国日本に見放された一人の芸術家がフランスにいた。
この日記はその芸術家、藤田嗣治に魅せられた貧乏サラリーマンが
無謀にもコレクターに成らんとする苦難の記録である。
尚、本人は結構幸せらしいが、寄付は随時受付中である。


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2005.07.09
前に中間ステートを買ったポスター『NORMANDIE』の完成品を買って、銀座の伊東屋で額装をした。
出来合いのものをポスターに合わせて組んでもらった。少し高かったがこれ以外は考えられないと思った。



完成品のノルマンディーは想像していたよりずっと鮮明で綺麗だった。中間ステートはエッチング風で
それはそれで面白いけど、完成品はやはり、とっても、良い!!!



2005.07.20
EMH がスタンドの蛍光灯にUVフィルムを貼ってくれた。
前から気になっていたのだ。




2005.07.30
フジロック'05の帰りに天一美術館に寄った。

天一美術館は銀座の天ぷら屋さん”天一”の創業者のコレクションを収蔵する美術館だ。主な収蔵品は
『麗子像』。少し前にテレビで現オーナーが麗子を見て『ああ、今日はご機嫌が良いようですね』と
言っていたのを見て行ってみたいと思っていたのだ。実は私も毎日タマネギちゃんに今日のご機嫌は
どうですか?と話しかけている。同じ絵なのにその日によって表情が違って見えるのだ。

収蔵作品は少ないが、オーナーが気に
入って集めたのだと納得の、気持ちの
良い手元に置きたくなるような作品ば
かりだった。また建物の作り方や展示室
の入り口に張った絵の保護の為の暗幕
など、作品をとても大事にされている
のが感じられ、とても気持ちが良かった。

私に捨てる程お金があったら、こんな
美術館を作ってみたい。

帰りにハーブティーにチョコレート
を添えて出してくださり、のんびり
余韻に浸る事が出来た。
おみやげに葉書を3枚買ってきた。

左から麗子、藤田嗣治『少女』、
安井曾太郎『九谷鉢と桃』
この麗子、どこかで見たようなと思ったら松山千春に似ていた。


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