前世紀前半、祖国日本に見放された一人の芸術家がフランスにいた。
この日記はその芸術家、藤田嗣治に魅せられた貧乏サラリーマンが
無謀にもコレクターに成らんとする苦難の記録である。
尚、本人は結構幸せらしいが、寄付は随時受付中である。


2004/プロローグ 2004/01 2004/02 2004/03 2004/04 2004/05 2004/06 2004/07
2004/08 2004/09 2004/10 2004/11 2004/12 2005/01 2005/02 2005/03 2005/04
2005/05 2005/06 2005/07 2005/08 2005/09 2005/10 2005/11 2005/12
2006/01
2006/02 2006/03 2006/04 2006/05 2006/06 2006/07 2006/08 2006/09
2006/10
2006/
11 2006/12 2007 2008 2009 最新の日記



2005.04.01
中宮寺の菩薩様に会いに行けなくなった。うううっ。。。。



2005.04.02
おかあさんが
『 あなた達、今度は ”麗子像 ”を買うつもり!?』と言っていたそうだ。

おかあさん、
”麗子像 ”は宝くじが当たっても買えません。



2005.04.08
1月のままずるずる書いていたのをやっと直した。
さすがに最近気になっていたが、メンテ出来る夜になると待っていたかのように咳が出て出て。
パソコンの側にお嬢ちゃん達が居るので唾が飛びそうでパソコンの前に長い事居られなかった。
やっと咳が少なくなったので直した。ちょっとすっきりした。それにしても、百日咳、手強いです。



2005.04.14
臭い。
久しぶりに買った雑誌が届いたが、1ページ目を開いて、あまりのホコリ臭さに咳込んでしまった。
すっごい久しぶりに買った藤田関係の買い物なのに、今の私には近寄る事さえ出来ない。EMHに
よると、少年藤田の絵が載っているそうなのに。見たい。。。。

それにしても臭い。部屋の隅に置いてあるのに。大体この咳は何時治るのだろう。直ったら見れる
のだろうか。この臭さ。



2005.04.15
まずい。
たまねぎちゃんやおちびちゃんのいた画廊に、最初に欲しいと思っていた感じにかなり
近い、いやそのまんまかな?な猫をつかんでいるベイビーが追加された。

ちょっと気になるが、たまねぎちゃんやおちびちゃんより高価な女の子はちょっとやましい気が
する。それになんといっても、この子はいくら待っても笑いかけてくれないように思うし。
最初に画廊に行った時、たまねぎちゃんは優しく微笑んでくれたし、おちびちゃんは『ふふん。
なんかよう〜? 私が欲しいの〜? 』って笑ったようだったし、取りに行ったときは『遅いじゃ
ない。困るのよね〜。』と言いながらも照れてるようだった。という風に思えるのだが。(ばか)
やっぱり、この子は
止めようと思う。それに、この時期の藤田の絵で小さい作品は、油彩より
水彩や素描の方が良い様に思う。藤田は色がヘンテコなので小さい作品は色のヘンテコなのが
際立ってあまり良いとは思わない。小さい油彩で良い物はそうそうないと思う。今まで見た中で
小さくても良いなと思ったのはポーラ美術館の ”つばめと子供 ”くらいだ。もちろん大きいもの
には、良い物がいっぱい有る。ポーラ美術館のベットの上の ”姉妹”や”誕生日”、この間オー
クションに出ていた人形と少女2人は実物は見ていないが、スゴく欲しかった。うん、やっぱり、
この子はやめよう。でも、ひねた顔の猫を抱くたまねぎちゃんよりちょっと年上のおねえさんは
欲しい。技法は素描か水彩で2・3号の小さいもので良い。本当はたまねぎちゃんを買った時から
画廊に居る猫を抱くお姉さんが欲しいのだが、今の私には予算が無い。たまねぎちゃんを買った後、
2年ぐらいして残っていたら買おうと思っていたのだが、途中でおちびちゃんを買ってしまったので
更に2
年ぐらいしなくは買えそうも無いが、いくらなんでも更に2年は居そうにない。万一残って
いたら、運命だろう。迎えに行こうと思う。

とりあえず、今はコレクター歴はまだ一年だし、いらないお金があるわけでもないし、あせらず
じっくり本当に大切に出来るものに出会うのを待とうと思う。

欲しいと言えば、この前行った広島美術館の ”アッシージ ”は持って帰ろうと思ったくらい欲
しかった。最近聞いたのだがエリックも警備員も居ないし。これってお持ち帰り用かなと思った
そうな。残念ながらしばらく見ていたら中学生の団体がきてしまって持って帰れなかったが。
油彩はこういう後期の風景が欲しいと思う。あとバラも良いし、バラは何時の時代もそれぞれ
好きだ。少女だったら初期の少女が欲しい。お花を一本持って、ポケ〜っとしてるのなんか
たまらない。予算の有るときにそういうのが出てくると良いんだが。



2005.04.20
藤田のレゾネの編纂者の S・Buisson さんが、
今年、3冊目のレゾネを出版するとHPに書いて
いるそ〜な。
今年って、いついついつ〜? 
ふっふっふっ。3冊目にはたまねぎちゃんも載る予定なのだ。



2005.04.22
2004年にブルターニュのディナード市で
開催された藤田の展覧会の図録を買った。

図録と言っても、箱さえ無いがハードカバー
でかなり御立派なものだった。内容も初期から
後期まで、小品から大作、版画から油彩までと
幅広く、見た事の無い絵がいっぱいで、大変
楽しめた。
フランス語が解らないのが辛い。








2005.04.23
昨日届いた図録、大変楽しめたと書いたが、実は図録や画集より、やはり昨日届いたオークション
のカタログの方が楽しかったりする。

藤田の作品は2〜5点くらいしか出品されないが、なんといってもこっちは買える。そして時々、
レゾネや画集に載っている物が出品されているのを見るのもなぜかワクワクする。欲しいけど高く
て買えないのも、もんもんとして楽しい。



2005.04.29
夏の暑さ対策の為、ひさし君に続き、今度は屋根を塗る事にした。

家の屋根はスレートで、スレートは10年に一度くらい塗り直さないといけないというし、10年に
はちょっと早いが少しでも温度が下がればめっけ物ということで、省エネ遮熱塗料”パラサーモ ”
を塗ることにした。近くにあって、ネットで一番安いところに屋根と外壁の見積もりをお願いした。
外壁はリコールで塗り直しているし、まだ塗るにはあまりに綺麗すぎるので、まずは屋根だけお願い
することになった。

2〜3度くらいは下がるだろうか? 5度は無理かな?


TOPへ  美術鑑賞Lab TOPへ