1.ストーリーは突然に(笑) −あらすじ |
@教育センターの指導主事になる
A2003年:いろいろ困って、教材にするための材料を雪にしたらどうだろうかと考える
B2003年:のこぎりとドリルで四苦八苦して人工雪装置を作る
C2004年:いろんな結晶を作って遊ぶ。
Dついでなので、日本雪氷学会に入会し、いきなり発表する
Eできた結晶を自分のウェブページに載せておく
F2004年:知らない大学の先生(北見工大の亀田先生)から突然メールが来る
G2007年:北見工業大学大学院に社会人入学する
H2年間休職する=所得ゼロになる
I復職しながら論文をまとめる
J2012年:学位・博士(工学)をもらう |
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2.研究の流れ |
2003年〜4年
結構苦労したあげく、人工雪装置を作り、Murai式人工雪結晶装置と勝手に名付ける。
実用新案登録:3106836
はじめて結晶ができたときは、飛び上がって喜びましたね。
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2004年9月
発表するために入会した雪氷学会で、誰も知らない、何もわからないまま、口頭発表する。
「ペルチェ素子を使用した人工雪発生装置の制作」
2004.9, 2004年度日本雪氷学会 全国大会(滋賀県彦根市)
今から考えると恐ろしい事に、発表後の質問には何一つ答えることができなかった。(質問の意味がわからなかった)
→ はじめて書いた雪氷学会予稿 |
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2004年10月
北見工大の亀田先生から突然メールが来る
村井様、
ホームページを拝見いたしました。
南極の雪や氷を研究している北見工業大学の亀田と申します。
ホームページ上、いろいろ興味深い雪の写真が多く掲載されていましたが、「Murai式人工雪結晶装置」について興味を持ちました。
これに関して、何か印刷物がありましたら郵送していただければと思っております。
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2005年7月
亀田先生のすすめでMurai式人工雪装置を論文にまとめて発表する。
「ペルチェ素子を使用した対流型人工雪生成装置の製作」:村井昭夫(2005)、雪氷、67(4)、341-351. |
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2007年4月〜
北見工業大学大学院工学研究科博士後期課程に社会人入学。
仕事をしながら研究をと思ったが、全然進まないので、翌年からヤケクソで2年間休職。いきなり所得ゼロになる。
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2008年5月〜
石川県立大学特別研究員となり、低温室で雪結晶生成時の条件の精密測定をおこなう。
写真は低温室内の実験装置 |
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ひたすら雪結晶の勉強
英語ダメ、数学ダメ、物理も統計も全然ダメ、所得もない、、。という、吉幾三の歌みたいな状態が続く。
参考:おら東京さ行くだ 「♪テレビもねぇ、ラジオもねぇ、くるまもそれほど走ってねぇ、、、」
生活に困り、1日500円運動という(自分だけの)取り組みを始める。 |
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2008年 雪氷研究大会 東京
2009年 雪氷研究大会 札幌
2010年 雪氷研究大会 仙台
学会で研究成果の発表をする。 |
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2011年
雪氷学会誌への論文投稿と掲載 その1
「鏡面冷却式露点計による人工雪結晶生成時の湿度測定」:村井昭夫他(2011), 雪氷、71(1)、 3-14.
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2011−12年
雪氷学会誌への論文投稿と掲載 その2
「対流型装置を用いた-4℃から-40℃での人工雪結晶の形態と生成条件 −鏡面冷却式露点計による高精度湿度測定に基づく結果−」:村井昭夫他, 雪氷(2012), 74(1), 3-21 |
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2012年7月
2010年4月に復職。
仕事しながら、その後も研究をまとめ続けて、なんとか学位審査にこぎつける。
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2012年9月
大学院に社会人入学してからなんと5年半。めでたく学位授与される。
写真は学位授与式後、高橋先生(現オホーツク流氷科学センター長)と。 |
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というわけで、ほんとうはいろいろあったんですが、
めでたしめでたし。 |