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あまり役に立たない雲のイロイロTips
雲を楽しむということは、雲を直接見たり写真を撮ったり、雲の勉強をする事だけではありません。雲をベースにしていろんな知識や遊びや、生活を考えていくことだと思います。そのなかから、また新しい楽しみも増えていくのではないでしょうか?ここでは、Akinokoの経験をもとにした、「雲に関するあまり役に立たない余計な知識」をいくつか紹介します。
 
1.雲の美しいことわざ
英語のことわざに「Every Cloud Has a Silver Lining」というものがあります。この文書を文字通りに訳すと 「すべての雲には銀の裏地がついている」という意味になります。もちろん、本物の雲に裏地がついているわけがありません。ここでの「銀の裏地」とは、暗い雲に光が当たって縁取りができたように明るく輝いている部分をあらわしています。

つまり、このことわざは、「どんなに暗い雲にも明るく輝く部分がある」=どんなに悪いことでも反面には良いことがある=「どんなときも希望は捨ててはいけない」という意味を表しているのです。なんとおしゃれなことわざでしょう!
ものごとは、暗い面ばかり見ずに、その裏(後)にあるであろう明るい面を見ていくことが大切なんでしょうね。

ところで、写真はある日著者の娘ナナセが着ていたTシャツです。何となく見ていたら、なんとこのことわざがプリントされているではありませんか。ビックリしました。
     
2.雲で遊んでいるとPCも雲っぽくなるという真実
PCやスマートフォンで文章を作るのが普通になっています。PCなどは普段ユーザーが使っている日本語を学習し変換して、私たちが文章を作るのを手伝ってくれています。ところが、雲で遊んでいるとPCも学習して飼い主(?)に似てくるので、普通の文章を作ろうとすると変換の最初に出てくる単語がどんどん雲っぽくなってきてしまいます。

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変な変換の例 −−−−−−−−−−−−−−−−−−
    かいせつ:解説→回折、  げんじつ:現実→幻日、   こうかん:交換→光環、 
    にじてき:二次的→虹的、   とうじょう:登場→塔状

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と言う具合。仕事で自分の作った普通の文章を読むと、たまにこれらの雲用語が文中に混ざっていて、ちょっと恥ずかしい思いをすることさえあります。この誤変換の度合いであなたの雲への「はまり具合」が計れるかも知れません。
     
3.雲好きを蝕む恐ろしい「雲依存症候群?」の諸症状
雲に興味がわいて観察を続けていると、いつのまにか深刻な(笑)症状を発症することがあります。

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恐ろしい依存症の症状例 −−−−−−−−−−−−−
  1) 悪天候が続くとイライラするが、かといって快晴でもおもしろくない。
  2) 外出するとき、まず空を見上げて雲の様子を点検してしまう。
  3) 雲を見ると、つい心の中で雲の種類を判別しようとしてしまう。
  4) 仕事中、あるいは授業中に外が気になってしかたがない。
  5) レアな雲、現象を見ると何だかあわててしまう。
  6) 車の運転中に、信号待ちで気がつくと空を眺めている。
  7) 他人がきれいな雲やレアな現象を見たと聞くと嫉妬してしまう自分に気付く。
  8) すごい竜巻や虹が現れたのに、どうしてもカメラのシャッターが切れないという馬鹿げた夢を見る。
  9) 新しいカメラを買えばもっと良い雲が撮れるという思いから逃れられない。
  10) 他人の迷惑を気にせず、雲の楽しさを喋りたくなる。
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Akinokoはこれらの症状を「
雲依存症候群(Clouds Dependence Syndrome = CDS なんかかっこいいでしょ?笑)」と勝手に名付けており、上の項目の5つ以上にあてはまる人は重症=残念ながら手遅れです(笑)。
この症候群はそこら辺のお医者さんには診断できないため、自己診断で判断するしか方法がありませんし、現在治療の方法が見つかっていません。ちなみに、Akinokoは上のすべての症状を発症しています。
このページ見ている皆さんも、雲依存症候群には充分気をつけてくださいね。
    
4.小学生の疑問にあなたは答えることができますか?
ときどき、小学生対象に雲の教室をすることがあります。そんなときに小学生からよく質問される3つの質問が結構鋭いのです。

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小学生からの質問 −−−−−−−−−−−−−−−−

   Q1 「雲は何でできているのですか?」

   Q2 「雲って水滴でできているのに、落ちてこないのはなぜですか?」

   Q3 「雲ってなぜ白いんですか?」


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小学生のこの素朴な3つの質問に正確に答えることができますか?Akinokoは、実はこれらの質問は結構「核心」をついていると思うのです。

Q1はおそらく、大人だったら誰でも「小さな水の粒」と答えることができるはずです。でもQ2とQ3をしっかりと説明できる人はそう多くはないでしょう。
実はこんな単純な質問にも、大変大切な科学的なしくみと雲の基本的な秘密が隠されています。大人になると、「なんとなくわかっているような気分」になってしまって、疑問に思わなくなっているのですが、このような小学生の疑問を受けるとその感覚の鋭さに目を覚まされます。おまけに、これをわかるように小学生に説明するのがまた難しいのです。まさに「小学生恐るべし」です。 

でも、雲好きを自称するならこの3つの質問にはちゃんと答えらる位じゃないといけませんね。なお、Q2は「雲の基本」のページに説明してあります。じゃあ、あなたはQ3に答えられるでしょうか?
   
5.雲鑑賞協会のマニフェストがおもしろい
The Cloud Appreciation Society(Akinokoは雲鑑賞協会と訳している)には、何の制約もない雲好きの組織ですが、ここのマニフェストはちょっとおもしろいので読んでみましょう。
 
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マニフェスト全文 (原文は英文:Akinoko訳) −−−−−−−−
・私たちは、雲の価値がなぜか不当に扱われており、そして雲の存在しない人生は計り知れないほど貧しいものになると信じています。

・私たちは、雲は自然の詩であり、その姿は最も平等主義的なものであると考えています。その素晴らしい眺めはだれもが体験できるものだからです。

・私たちは、雲を見つけることができる限り、それが'青空思考(ムダな考え)'だという意見と戦うことを誓います。見上げても雲のない単調な日々が続くなら、人生は退屈なものになってしまうでしょう

・私たちは、雲が大気の状態の表現者であり、人の表情を読み取ることができるのと同じように、それを読み解くことができるのだと人々にわからせたいのです。

・雲はあまりにもごく普通の存在であるために、その美しさは見過ごされがちです。それは夢想家たちのためのものであり、思索することは精神に良い影響を与えます。雲の中に見える形状を深く観察し考える人たちは、精神分析医に払う治療費を節約できるのです。

・私たちは耳を傾けてくれるすべての人にこう伝えたいのです:「見上げましょう。そして、はかない美しさに驚嘆し、雲とともにに考え生きていこうではありませんか!」と

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よく読んでみると、イロイロ考えさせられることがあります。なんか、道徳の教科書みたいです。
https://cloudappreciationsociety.org/
   
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