【病気の診断について・医療ミス?】

友人の病気の経過は下記の通りで、よく見なくても気がつくと思うのですが、ステージ4になっているガンにもかかわらずその発見が最初に腹痛で入院してから2ヶ月以上かかっているということです。スキルス癌というのは確かに表面にはっきり出ているものではなく分かりにくいと言われているものの、それにしても10日以上も入院までしてさんざん検査してそれでも分からなかったというのはあまりにひどいのではないか。さらに2度目の入院でも原因不明のまま、揚げ句の果てには町医者の泌尿器科で腹水が発見され、それで癌が分かったというお粗末な結果となっています。ここまでお粗末だと、医療ミスが明らかだと言わざるを得ませんが、残念ながらそれが医療ミス認定されようがされまいが彼はもう戻ってきません。確かに最初の入院の時に病気の原因が分かっていたとしても、彼はなくなっていた可能性が大きいわけですが、それでも余命は延びて家族と過ごす時間も僅かながら多かったはずです。しかしもう彼は実際のこの世に存在しておらずこんな論議は私にとって何の意味もありません。

最近「白い巨塔」と言うドラマが放送されたが、いろいろ考えてしまった。
私は友人がこんな状態で死んでいったのに何もアクションを起こさなかった。医療ミスとなれば彼の命は戻ってこなくても、残された家族には補償がおりるし、病気を発見できなかった医者に2度と同じミスを繰り返さないようにすることができたかもしれない。でも私にそんな勇気とパワーはなかった。それで良かったのだろうかと今でも悩むことがあるが、どちらかというとこの出来事を運命として受け止め波風立てずに過ごしている。

福島医大で余命数週間と言われてからも友人は素晴らしい生命力でその後約7ヶ月生き抜いた。2月になってから末期癌専門の病院に転院したのだが、ある日彼は私に「このまだ生きている姿を医大の先生に見せてあげたい」と言っていた。「まだ足があるんだよ」・・・・その時なかなか面白い冗談だと思ったのだが、彼にとっては本心からでた言葉だったのだと今になって思う。告知を受けたとき本当にショックを受けた、私にはそれがどれほどのショックだったのか、「かなりのショック!」なんて簡単な一言でとても済むものではないことは容易に想像できるが、こればかりは経験したもの以外には分からないのだろう。そのショックを少しでも吹き飛ばしたかったのだと思う。

2002.1.17 91 精密検査実施。スキルス性胃癌でステージ4bとの診断。
最悪の場合、余命数週間との告知を受ける。かなりのショック!
2002.1.11 85 福島県立医大(第2内科)に転院
2002.1.7〜 81 抗癌剤投与開始 5FU(500mg/d)+ シスプラチン(10mg/d) 2/2まで
2002.1.2 76 済生会に再入院 不味い流動食に難儀
2001.12.末 年越しは自宅にて
2001.12.末 済生会にて精密検査を実施 癌であることを告知される(12/27頃)
2001.12.末 医大の勧めで今まで掛かっていた済生会に入院することに。
2001.12.末 横田泌尿器科でCTスキャン:腹水を確認 要精密検査
2001.12.24 67 佐原小学校のクロスカントリースキーの指導に向かう
2001.12.末   済生会にて検査するも原因は分からず。退院。
2001.12.中 再入院(済生会) 腹痛の原因はストレス性ではないかと言われる。
2001.12.16 59 7回/日の便(下痢ではない)で困っているとのメールあり
2001.12.9 52 あずまクロスカントリーレースに出場(3800メートル) クラス9位だって!
2001.12.8 51 摩利支天の忘年会で高湯温泉に登場
2001.11〜 横田泌尿器科に通院を始める
2001.11.7 24 相変わらず腹痛が続くとのメールあり
2001.10.28 11 原因不明のまま退院。
2001.10.19 1 腹痛のため深夜済生会病院に入院。当初腸閉塞かと思われたが結局原因不明。
2001.6〜7 --- それぞれ各1回胃痛により藤原内科医院に通院。それぞれ1週間程度で回復。

どんなに大きな総合病院でも、その道の専門医がいなければ正確な診断を受けることはできない。専門医でもその人がどれほどの力量を持っているか、またその時の運不運で大きく変わってくる。スキルス癌だって見る人が見れば成人病検診程度の胃の透視で発見される場合がある。運があるかどうかそれだけが頼りだ。

彼の場合は胃が原発のスキルス癌であったが、そこから腸に転移しそれで腹痛を起こした。それで、腸を中心に検査などを進めたためはっきりした原因がつかめず発見が遅れてしまったと言える。ただ、症状を良く考えれば経験がある医者ならどんな要因が考えられるか分かったはずで、検査もしっかりできたはずだ。専門外で、経験が薄かったので・・・・・で済む問題でしょうか?
こんな感じで何も分からず散って行く人が多いのではないでしょうか。

残念ながら、ある症状に対してだめなお医者さんだって別の症状では天下一品の可能性があります。だからどのお医者さんにかかるかは運になります。で、自分でしっかり勉強してセカンド・サードオピニオンを受けること。これが基本だと思います。医者もわからなければそれをしっかり宣言するべきだと思います。

彼は死んでもうこの世にはいないけれど、家族や友人にその心と戦う力が受け継がれ生き続けています。自分もそんなふうになれたら良いなと思いながら・・・・・・・・


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