FUKUSHIMA HIGH SCHOOL OLD BOYS ALPINE CLUB
'93 EXPEDITION TO MONGOLIA=ALTAI Mts.

福島高校山岳部OB会 
1993年モンゴル・アルタイ山脈登山隊の記録

1993.8.2〜8.21



ちょっと写真入れすぎたのでだいぶ時間がかかると思います。すみません・・・・


map


目標山域 モンゴル-アルタイ山脈 フィティン峰(4370m モンゴル最高峰)


8月4日
ウランバートル空港にて岡山空港からモンゴル航空の727にて北京経由で直行。
飛行機に乗ったときから羊のにおいが・・・・
モンゴルの首都の国際空港ですがとっても寂しい空港でした。
このあと入港審査で引っかかりましたが袖の下(煎餅だったかな?)で無事通過。
夜はヌフトホテルに宿泊。
8月5日
モンゴル航空のプロペラジェット機(ロシア製アントノフ)でウルギーの国際空港へ。
モンゴルの西の玄関口でカザフスタンとの交流が盛ん。でも滑走路は砂利です。
ウルギー空港から車で10分ぐらいのゲルにてもてなしを受けました。
乳茶、チーズ(アーロール)、ボールツァック(ビスケット?)、羊肉入りのご飯(ばんたん)など。
その後5ドル/1人請求されました・・・・・

ロシア製の軍用トラック2台にて出発。一台は写真の荷物車。もう一台が我々が荷台に乗るトラック。
モンゴルの大平原・大荒野を猛スピードで突進。

我々隊員12名、ガイドのツルンダッシュおじさん、通訳のサナー嬢(大学生)、国境警備隊のプルジョー氏、運転手2名。

休憩を取るとどこからともなくモンゴル人がやってきて親しく話しかける。
モンゴルでは見知らぬ者でも訪ねてくる人には温かく遇し、互いに情報を交換する。
遊牧民の彼らの生きていく上での大切な流儀である。

私たちは訪ねてくる人たちのポラロイド写真を撮ってあげました。
写真はほとんど撮る機会がないそうで、とっても喜ばれ大切にしていました。

8月6日
トラックキャラバン半ばで1回目のキャンプを張りました。
見ての通りとても気持ちの良い場所でした。
川には、ハヤのような20cm 程度の魚がおり、フライにして食べました。
なおモンゴルでは太陽が上がっているうちは魚は捕らないそうです。
(魚は神の使いだそうで、もともと魚を捕ったりしないそうです・・・・)

またまた途中のゲルで休憩。
みんな写真を撮ってもらうため正装して集まってきます。
大平原といってもモンゴル西部は山の中で、ガレバがほとんどです。
草が生えているので草原に見えますが・・・・じつは岩石と羊の糞だらけなんです。
8月7日
8月6日にベースキャンプ設営。(3050m)8月8日に雪が降り一面の銀世界になってしまいました。
でも、ベースキーパーたちは酒によってどうでも良かったようです・・・・

荷揚げ開始。向こうに見える山がフィティン峰(4370m)です。
この丘(峠)を越えると氷河が見えます。
フィティン峰とボターニン氷河。
標高4370とはいえ緯度が50度ということもありさすがにスケールは大きい。
第一キャンプを設置したところ。(3250m)
砂の上でとても快適でした。

アタックを控え雪が降ってしまった。 8月9日
第2キャンプ設置に向かい氷河を行く。
新雪のせいで大変難儀をしてしまった。氷河は見えている以上に距離があり
横断するのに1.5時間見込んでいたが3時間以上かかってしまった。
氷河上部ではクレバスが見え始め慎重にいく。新雪に隠れていてちょっと恐かった。
先輩は腰まで落ちた。

第一キャンプ。(3680m)
この後また雪が降り始め、明日のアタックのラッセルがおもいやられる・・・・
第一次アタック開始。始めから急な登りのラッセルが続く。
2パーティーで代わる代わるトップを交代する。
3700m 付近のガレバ帯。
いよいよ域も苦しくなってきて、我々素人登山隊にはきついきつい。

結局この日は時間切れにより手前に見える前衛峰(ツァンバラガン 4250m)までで敗退。
距離が長かったこと、新雪のラッセルが思いの外ひどかったこと・・・ま・生きて帰れて良かった!
第2次アタック隊は8月12日無事登頂成功。私は第1キャンプで祝宴!
さらにナイフリッジから急登が続く その後第2キャンプに引き返し、
8月10日私と、先輩で第2次アタック隊のため第2キャンプを4020mまで持ち上げた。

8月13日
再び新第2キャンプへ。大惨事(第3次)アタック隊にならないよう神棚を作り御神酒をあげる。
8月14日
連日の登高により高度純化も万全、雪も締まって快調に先日の最高到達点を過ぎる。
あとは両側が切れてはいるけど、なだらかな下り・登りだ!
頂上手前の長いリッジ。左下は1000m以上切れ落ちている。落ちればまっ逆さまに中国の氷河の餌食。

無事登り切りました。(4370m)ロシア・モンゴル・中国が一望に見渡せました。

この写真は中国側の山です。
ベースキャンプでモンゴル人から羊をもらいました。
この後この羊は見事におろされ、網焼き・塩湯でして食べてしまいました。
(モンゴルでは塩湯でが一般的だそうです)
日本の羊と違いとっても癖のある”羊だ!”という肉でした。

たくさんいた地りす(チッチッと鳴いていた)
他にもう少し大型のタラバガンという動物がいました。

花はたくさんありました。
これはスミレですね。

8月17日ベースキャンプを撤収。
この日は一気にウルギーまで行ってしまいました。
ウルギーではモンゴル国境警備隊の宿舎に泊めてもらう。

エーデルワイスの群落は見事でした。
きれいな花がたくさんです。

でも無事にウランバートルに到着し、8月20日はウランバートルの市内観光し、8月21日日本へ!
8月18日
飛行機の関係で休養日。
市内の公衆浴場(シャワーのみ)で垢を取る。
以外に混んでいてびっくり。
帰りの飛行機はなんと貨物機!穴から乗っているところです。
荷物を真ん中に積み上げ、みんなで押さえながら・・・
雨漏りはするし、窓は少ないし最悪です。
ウランバートルでの市内観光は
国立中央博物館(恐竜の化石が有名!ティラノザウルスの全体骨格がある。触れる)
チョイジン・ラマ寺院博物館
ドルショップでの買い物(カシミア製品、酒がメイン)


詳細は報告書があります。また、ビデオもありますのでご覧になりたい方はメールをください。

 


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