SEPTEMBER7のDIARY 『バランス』

 
  今日も東京は雨。秋雨前線というのはあるのだけれども、まだそれにはちょっと早い気もするが、この週末あまり天候には恵まれそうもない。春とか秋の季節の変わり目には必ずこういう天候不順な時期があるが、人間もこういう天候には絶対に影響されるのだろう。カッと晴れた日には、自分の心の中までカラっと晴れ渡るような気がしたりする。逆に、どんよりとした曇り空では、心の中までどんよりとしてきそうになる。
 地球上の天候がだんだんと異変をきたしているというのはここ数年よく聞く話だが、こうした天候というのも、ある一定のバランスの上に成り立っている。ヨーロッパで洪水が被害を受けている一方で干ばつに苦しむ地域だってたくさん存在する。地球全体での雨の量というのは常にバランスが保たれていなければならない。温度差にしてもそうだし、気圧の変化もそうなのだろう。だから、そのバランスが本当に崩れてしまったら、それはいよいよ地球そのものがアブナイ状況になっていることを意味するのかもしれない。
 最近のアメリカの言動を見ていると、まさしくこのアブナイ状況そのもの。何の根拠でイラクを攻めようなんて言ってるのかわけがわからない。まさに、バランスを崩しているとしか思えないアメリカの言動だ。私もアメリカに住んでいたことがあるからある程度わかるのだが、あの国には、日本では考えもつかないほど、国際情勢の情報が不足している、日本にいると、世界中の情報が次から次にほぼ正確に入ってくるので、さぞかしアメリカ人は世界のいろんな事を知っているのだろうとつい錯覚してしまうが、冗談じゃない。アメリカでは、ごくごく限られた地域、あるいはごくごく限られた人々にしかアメリカ以外の国の情報は入ってこない。未だに、日本が世界地図の中でどの辺にあるのか正確にわかっていない人の方が大多数。その意味では、とってもバランスの悪い国だ。
 日本が満州に侵略してアジア制覇、世界制覇を企んでいた時は、国際連盟からも脱退して、世界の中で完全に孤立した国になってしまったけれども、今のアメリカという国を見ていると、ちょうどそれと同じくらい世界の世論から孤立していてけっこうヤバイ状況にあるような気がしてならない。「アメリカよ、一体何を考えているんだ?」と言いたくなってしまう。
 私たちの卑近な人間関係でも、一人でもバランス感覚の悪い人がそばにいると、その周りの人たちがとても迷惑することが多い。つまり、独善的で、他人の都合をまったく考えずに自分の理屈ばかりを押し通そうとする人のことだ。ひょっとしたら、その人の中では、とっても理屈にあっていることなのかもしれない。でも、そういう人の利己的な考えた方や言動が、その周りの人にはまったく受け入れられないとしたら、その人はただ単に孤立しているというだけではなく、周りの人の脅威にもなりかねない。つまり、キケンな人なのである。個性的ということと、独善的は明らかに意味あいが違う。「私は、私のやりたいようにやる。それで、周りがどう考えようが、私の知ったことじゃない。それのどこがいけないの?」ということばを、個性的と受取る人はあまりいないだろう。それは、まさしく自分勝手であり、独善的な考え方だからだ。
 世の中すべてバランス。こう割り切っている私には、アメリカの態度も、一人よがりの行動を繰り返す世の中のさまざまな人たちの言動もとても危険な香りがして、ちょっとコワイ。

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