JUNE23のDIARY 『にんにくパワー』

 
 またまた、韓国ネタ。
 今回のワールドカップ、韓国のサッカーにかなりシビレてしまっている。最後の最後まで行くのかどうかはわからないが、いけるものならぜひ行ってもらいたいものだと思う。
 数日前にも書いたが、ワールド・カップというスポーツを見ててわかることが本当にたくさんあることに驚かされる。スポーツが政治まみれ、お金まみれなことは、いまさら言うまでもない。でも、そんなことよりも、イタリアな滑稽なまでのナショナリズムというか、排他主義というのも、おそらく今現在のヨーロッパの政治的な状況、経済的な状況を象徴的に現している出来事の一つのような気がして実に興味深い。移民の問題は、かなり前からヨーロッパのすべての国の頭痛の種になっている。大昔から、人種があちこちに移動してそのたびに紛争や戦争が続いてきたヨーロッパの各国にとって、民族問題は古くて新しい問題。若者の失業率の高さを移民のせいにしたがる人たちもヨーロッパ人の中には大勢いる。しかし、だからと言って、韓国のスター・プレーヤーをスケープゴートにすることもないだろうにという気もしないでもない(すごくわかりやすい態度ではあるのだが)。
 それにしても、それにしてもである。韓国のパワーはすごい。昔、知り合いのアメリカ人が韓国人のことを皮肉って、「あいつらは飛行機の中にいるとすぐわかるんだヨ。なぜかって言うと、ニンニク臭いから」と言っていた。もちろん、これはジョークだが、アメリカの中では、こういう風にある特定の国の人間や人種を槍玉に皮肉る、いわゆる「エスニック・ジョーク」が日常茶飯事に行われている。もちろん、ヨーロッパでもこれがある。ただ、ヨーロッパでは、これはあまり問題にはならないようだ。なぜかと言うと、ヨーロッパでは人種の差別があるのは「当たり前」で、アメリカでは、これはいちおう建て前としては「御法度」になっているから、表立って他民族の悪口はあまり言えない。だから、こういうジョークでウサ晴らしをするのかもしれない。
 ただ、このジョークの裏側にある意味も、ある程度読み取らなければならないだろう。韓国人は、ただ単に「ニンニクを食うからクサイ」のではなく、「ニンニクを食うからパワーがある。だから、あいつらのパワーには気をつけなければいけないぞ」とアメリカ人は言っているような気がする。アメリカの中でのここ十年来の韓国人移民の進出は目を見張るものがある。日本人も勤勉だという評判は世界中どこでもとるようだが、韓国人もそれに負けてはいないし、実際それ以上かもしれない。以前ロスアンゼルスで黒人暴動が起こった時、黒人たちが略奪や焼き討ちの限りを尽した商店はすべて韓国人の経営する店ばかりだった。それだけ、韓国人は目の仇にされていたのだ。
 今回のワールドカップの韓国のサッカーを見ていると、やはり彼らと日本人は人種が違うと思わざるをえない。騎馬民族の末裔の韓民族は、やはり肉食系の人種。農耕民族の大和民族とは質が違うのだろう。姿形は似ていても、日本人と韓国人。やはり「似て非なるもの」。そんな感じを否めない。
 大体が、足でボールを蹴るなどというスポーツは、どだい農耕民族の遊びではないような気がしてならない。日本にも「蹴まり」などという遊びがかつて存在したというようなことをたまにテレビで紹介したりもするが、所詮、儀礼的な遊び。真剣なスポーツではない。歴史的に見て、足を使うスポーツが果たして日本の文化の中にあったのだろうか?
 ピッチの中を休むヒマなく走り回るサッカーというスポーツ。その運動量は、同じ走るスポーツでも、陸上競技の比ではない。陸上はただひたすら前に向って走っていればいい。サッカー選手は、右へ左へ、前だろうが後ろだろうが、アットランダムに目紛しい変化を強いられる。そんなハードはスポーツを農耕民族がベスト16まで進出したのだから、日本も立派と言えば立派だ。ただ、ブラジルやイギリスのサッカーを見ていると、やはりまだまだ「格が違う」ような気もする。でも、韓国人ならけっこう「やれる」ような気になってくる。なにせ、あれだけ「焼肉」や「ニンニク」を食べているんだから。

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