MAY 30のDIARY 『テイカカズラの香り』
最近スイカズラの花とテイカカズラの花の違いにやっと気がついた。スイカズラというのは、英語のハニーサックルというやつだからもともと香りを楽しむ花だし、金銀花といって白い花から黄色い花に変っていく初夏の花として有名な花だ。しかし、テイカカズラというのは最近まで知らなかった。しかし、その香りにはずっと親しんでいた。最近、その蔓性の生態を生かして、道路の街路樹に這わせたりして道行く人にジャスミンのような甘い芳香をまき散らす花として都会の道ばたでもお目にかかることが増えている(見た感じがジャスミンに似ているので、たまに間違えたりしていたかもしれない)。古事記に出てくる花だというから、日本人には古くから馴染みのある花だったに違いない。名前の由来が、藤原定家が愛する人の死を悲しんで化身したという話しから来ているという。 |