MARCH 24のDIARY  『オトコは弱い』

 

 サクラも咲き始め、本格的な春になったというのに花粉症という難敵の前に毎日憂鬱な日々が続く(関係ないけど、憂鬱という漢字を手が書かなくていいだけキーボードは楽だ。この漢字は、辞書を見ても、細かすぎて書き方そのものがわからない)。花粉症の症状というのは人によってかなり差があるのだろう。私のは鼻が一番問題ではあるけれども、ノドもかなりむずがゆくセキが出る。このことを言うと、「花粉症でセキが出るなんて聞いたことがない」という答えが返ってくるが、このセキが風邪のセキとは思えない。鼻ものどもつながっているのだから、鼻に入った花粉はのどにも当然入るわけで、それがのどで悪さをすればセキになるだけ。私は勝手にこう解釈している。
 私が花粉症になったのは、かれこれ40才近かった。それは突然やってきた。それまで、花粉症の症状の苦しさを訴える人たちを鼻で笑っていた。何で、花粉ぐらいでおおげさな!これが私の正直な反応だった。それが、どうだ。その鼻でせせら笑っていた症状に自分自身がこれほどまでに苦しめられるとは(バチがあたったか?)。私自身はアトピーでもないし、食物アレルギーがあるわけでもない。アレルギーに関してはいたってノーマルな体質と思っていたから、まさか花粉症などという軟弱なモノにかかるとは夢にも思わなかった。ところがどっこいである。40年近く蓄積された花粉がアレルゲンとなって、igE抗体に結びついちゃったわけだ。私の場合はそれだけの時間の蓄積が必要だったのだが、最近はこんなに長い時間なんか必要じゃない。10代だって平気で花粉症になる。赤ちゃんの時からアトピーで生まれる。つまり、それだけアレルギーの元になるアレルゲンが増えて免疫抗体ができやすい体質になってしまっているわけだ。これは、けっこう一大事のような気がする。ダニでもホコリでも食べ物でも、花粉でもアレルギーになってしまう人間ばっかりが再生産されていく。しかも、どんどんそのアレルゲンの量は倍々ゲームで増えていく。しかも、おまけに精子の数がどんどん減っていき生殖能力そのものも減退していく。これでは、人類の滅亡の時期は以外と早いのではないのか。そんな自分とは関係のないことまで心配してしまう(どうせ、それが現実となったとしてもその頃には私は当然生きていないだろう)。
 ただ言えるのは、最近の男性は弱い。これは事実だと思う。いくらアクション映画、ヤクザ映画などが好まれようが、男性の男としての強さはどんどん失われているような気がする。それは、つまりそれが必要のない世界に現実がなっているからでもある。戦争はなくならない。しかし、素手で戦う必要はないし、剣を使う必要もない。テクノロジー中心に戦争が遂行されていく現在、現実に、戦争を遂行するのが男である必要はまったくない。すべてがゲームのように進行していく。おかげで実際の腕力の差が男らしさの差であった時代はとっくに終わってしまったのかもしれない。K1やプロレスなどの格闘技の世界、どこか古代ロ−マ時代の見せ物的格闘技に似ているような気がする。格闘のできない男たちが、ゲームと同じ疑似的な欲求のはけ口として、ゲームや格闘技に自己を投影する。でも、古代ローマの男たちは、みんな戦士だった。そこが決定的に違うのかもしれないが。

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