FEBRUARY 12のDIARY  『アメリカなんかキライダ!』

 

 ふだん、あまりTVを見ないのでニュースに疎くなるのもイヤだが、たまに見るとイヤなニュースばかり飛び込んでくるので、それの方が余計にイヤな気になったりする。ルーシーさんのニュースも腹がたってしょうがないが、それ以上に腹がたつのは、宇和島の高校生たちのニュースだ。何で、今どき潜水艦にぶつけられて船を沈められなきゃならないんだ?沈没した船にのっていた高校生や船長さんなどは、きっとそう思ったに違いない。しかも、ハワイなどという平和な海で。アメリカが軍事訓練をするのは日常茶飯事なのだろうが、何であんな船が多い海でやらなけれならないのか?おおかた、一緒に乗っていた民間人に対するデモンストレーションだったのかもしれない。緊急浮上訓練なんていう見せ物的なパフォーマンスをやったところがいかにもそれっぽい。さらに許せないのは、ぶつかった後の対応だ。アメリカの政府も、日本の政府も何で沈没した船をすぐに引き上げようとしないのだろう?あっという間に沈んでしまったら、当然中に何人かは残っているはずだと素人でも考える。以前起ったロシアの原子力潜水艦の事件を思い出してしまった。 原因や国は違え、海の底に閉じ込められた状況は同じだ。相手がロシアならそんなものだろうという諦めもつくが、相手はアメリカという仮にも日本の同盟国(こんなことばは適切ではないかもしれないが)だ。日本の政府っていうのは、本当に外交が何もできない国だと思わず思ってしまう。ひょっとしたら、何も言わないのが外交だとでも言うのだろうか?日本のマス・メディアも、事故の原因がどうのこうのという報道ばかりせずに、きちんと外交的な論点で報道して欲しいと思う。
 ジャーナリズムというのは、基本的に批評や論評がなければ何の意味もないわけで、ただニュースを垂れ流しているだけではジャーナリズムとは言えないはずだ。これが、逆にニューヨーク・タイムズとかに日本が批判されたりすると途端におどおどした態度になるくせに、こちらから相手に対して絶対論評はしようとしない。これでは、海に沈んでいるかもしれない高校生たちの親は悔しくてしょうがないのではないだろうか?

ダイアリー.・トップへ戻る