AUGUST 22のDIARY『囲碁番組を見る』

 

 たまにCS放送とかで囲碁の番組を見る。といっても私は、囲碁の知識はまったくゼロ。何がどうなると勝てるのか負けるのかすらもわからない。それどころか、動かし方すらまったくわかっていない。つまり、まったく何もわかっていないのにたまに囲碁の番組を見たりする。不思議なヤツだと思うかもしれないけど、けっこうこれが面白くて最初から最後までずっと見ている。何が面白いかというと、解説の人(つまりプロの有段者)とアシスタントの女性(これもけっこう有段者だったりする)が戦局を解説するのが面白くて見いってしまう。囲碁自体の動きはそれほど目まぐるしく黒も白も石が動くわけではないので、解説にかける時間はたっぷりある。だから、この二人の解説は、四つか五つ前の手の解説をしたり、次ぎにこう動くとこうなってああなって、と解説してくれる。私は、その解説を聞いても見ても何のことかサッパリわからないのだけど、なぜかわけもわからず凄いなと思ってしまう。 プロの人は、こんなに何手も先を読んだり、前の手もすべて覚えているんだという所で感心してしまうからだ。だからといって、自分で囲碁や将棋を覚えようという気はサラサラない。こんな楽しみ方をしている人間って、私以外にも意外といるかもしれない(ちょっと変態チックな楽しみ方かもしれないが)。
 私は、囲碁はまったく知らないのだけど、囲碁をしている人は知っている。高校時代の同級生に、現在9段のプロがいて、その道ではかなり有名な人だ(NHKの解説もしているA九段と言えば、きっと囲碁に詳しい人はすぐわかるのだろう)。その彼が、囲碁のプロっていうのは、段位に300万円をかけた数が年収だと教えてくれたことがある。となると、その彼は九段だから9×300で、年収2、700万。そうか、そんなに囲碁とか将棋のプロは稼げるのかと思ったが、でも一体その収入はどこから来るのだろう?とも同時に思った。彼は、その質問には、レッスン代とかモロモロと言っていたが、明確にこれでこれだけというものがあるわけではないらしい。今、この数字が正確なものなのかどうかは私もよくわからないが、やはりどういった道でもプロの世界というのはあるわけで、囲碁とか将棋みたいなものの方が音楽なんかよりもはるかにわかり易い世界に見える。今さら囲碁や将棋のプロになれるわけではないが、私がTVでそういった番組をわけもわからず見るのは、けっこうそんな世界に対する憧れがあるせいなのかもしれない。

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