NOVEMBER 29のDIARY『アメリカの大統領選挙』

 

 いつまで続くこのぬかるみぞという感じのするアメリカの大統領選挙の行方。最近では、どうなるのだろうとかいった興味はまったくなくなり、アメリカ人のバカさ加減ばかりが目について、あの国もたいした事はないなという嘲笑に変っている。
 昨日、オランダの友人からのメールにも同じような事がつらつらと書かれていた。彼いわく、この騒ぎが後3ケ月続いて欲しい。要するに、それだけ続けば、アメリカの権威もまったく地におちて、世界中の笑い者になってしまうだろう。彼はそれを望んでいるのだ。私もまったく同感だ。大体において、大統領の投票用紙すら統一したものがないということも驚きだが、それの集計方法も全国まちまちというのは、けっこう選挙民をバカにしているのではないだろうか。私がアメリカ国民だったら、まずその不平等さを怒る。そしてあきれる。これだけ僅差なのだから、1票の差がものすごく大きいのは当たり前だが、その1票が確実にカウントされているかどうかの信頼性はまったくない投票方法には開いた口がふさがらない。あれでは、ソビエトからも馬鹿にされて当然だろう。もちろん、日本の首相選びの方が低次元だが、その信頼性のなさにおいては大差ないような気がする。私は、アメリカ人の税金で奨学金をもらって勉強した身なので、あまりアメリカを悪くは言いたくないのだが、今度の大統領選挙で、アメリカの政治制度もそれほどのものではないなという気が正直した。アメリカ人、お前もかというような心境だ。どの国でも理想的な社会や政治なんていうものは望めないにしても、少しはマシな方に持っていくのが進歩というものだろう。そう考えると、今の地球上のどの国もたいした進歩はしていないのではないだろうか。
 メールをくれた人物の住む国オランダでも、安楽死が合法になっている。スカンジナビア半島の国々やオランダあたりの国は社会保証制度がしっかりしている割には老人の自殺やこういった安楽死の問題がいつもつきまとう。老後を安心して暮らせるようにするのが社会保証なのに、ひょっとしたら逆の作用しかもたらしてないのかもしれない。本当は、人間は死ぬ瞬間まで、自分の好きな仕事をしていられることの方が幸せなのではないだろうかといつも思う。

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