正の素材
造形要素
1 色彩

色の三原色

光りの三原色

補色

固有色

仮象色

彩度

明度

赤,青,黄色

赤,青,緑

色彩環において最も遠い所の色

物そのものの色

外的要因によって変化する色

色のあざやかさ

明るさ

色は,明度,彩度,色相という点からわけられます.
赤,青,黄色を色の三原色と言います.
混合することにより他の色を作ることができます.

2 線
形態を造る上で,最も基本的要素です.大別して輪郭線と表面線に分けられます.表面線は内部から,面を造ります.そして,それぞれの面の性質と質感を表します.

3 フオルム
形のことです.負の素材とともに一体となって,つくられます.

4 マ
一つの塊として,マツスと呼びます.人物画において,バツクと人物の占める量感をマツスと呼びます.

5 ムーブメント(動き)

6 マチエール
負の素材(絵の具,筆,カンバス等)と,作家の創造行為からつくられる画面の質感 

7 構成・構図
画面上における,それぞれのモチーフの配置,遠近感,バルールなどを考慮して,統一感を与えます.

負の素材
1 絵の具,顔料
油彩,水彩,アクリル,日本画など,

2 塗布具
一般的に,平筆,丸筆,ナイフ.硬い感じを出す時は硬いものを用いる.柔らかさを表す時は,柔らかいものを用いる.いずれにしても,一つの画面上における部分対部分の比較と,統一性を考慮した用い方がメリハリと緊張感をあたえることとなる.

3 作家の意図による素材
歴史で紹介したようにコラ−ジユのように意図した材料を用いました.我々には何の制約もありません.絵の具を使うとか筆を使わなければいけないという決まりもありません.ただそれゆえに,違う素材を使う時の作家のセンスが問われることとなるのです.

正負の素材の一致,不一致
これは,材料の選択と技術からもたらされます.このため経験を通じ,素材への精通と技術の向上が必要となります.

正負の素材の偶然性,レスポンス
ときには,思いもかけぬ効果に驚いたりしますが,経験を重ねることにより,導くことが可能になることでしょう.しかしながら,基本的な立場から離れ過ぎないことです.